紙芝居劇むすび



ワークショップwithストリートワイズオペラ~WSと本番

29,30日と2日にわたって行われたワークショップでは

①カラスのくろちゃんのテーマ曲をつくる
上田假奈代さん(詩人/ココルーム代表)作の歌詞に曲と振りをつける
②オペラの一部分を演出する
③以上を観客の前で発表する

これらのタスクを1日2時間 計4時間でつくりあげることを目指した。
さらにむすびのおじさんたちは新作の紙芝居を発表しなければならない。

ワークショップリーダーはイギリスのストリートワイズオペラからドムさん。
ピアニストでもあるが リーダーとしてもとっても優秀で
真似っこゲームや 見えない蝶を手渡していくゲームで
うまくウォームアップしながら 会場の雰囲気をやわらげていく。
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ドムさんの大きな表情と動きに むすびのおじさんたちはクギづけ。
ついつい体が一緒に動いて 表情がでてきて 声もでる。
おじさんたちがやるたびに「ワンダフル!」「イエス!」と褒めてくれるドムさん。

クロちゃんのテーマは 亡くなったメンバー婦木さんを偲ぶもの。
ドムさんが「どんな印象?」「どんなテンポ?」「どんなメロディー?」
と みんなに細やかに聞いて 会場の参加者から
「やっぱり夕方の寂しいイメージやな」とか
「ここは ガラっと変わった方がいいわ」など 積極的な意見が出た。
なかには メロディーを口ずさむ人もいて
ドムさんが上手に拾いながら 曲にしていく。

哀愁を帯びた でも力強い曲ができあがった。
振りもみんなで考えて 歌と一緒に動くことになった。
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オペラのほうは プロのソプラノ歌手の方を囲み 参加者は群衆となって
プッチーニのオペラ 「ジャンニスキッキ」より「わたしのお父さん」の一場面に
取り組む。オペラ歌手の声をこんなに身近に聞くこともめったにないことだ。
イタリア語の短い歌の部分をおじさんたちも含め みんなで歌い
また振りもつくって 動く。とっても素敵で 感動的な一場面ができあがった。

本番

31日18:00 水都大阪の中之島会場につくられた文化座劇場。
約50人の観客に見守られて 紙芝居「ねこちゃんの人生スゴロク」から上演。
公には初披露なので 手間取ったり セリフ回しはうまくいかなかったけれど
おじさんたちは集中して 声をだす。
紙芝居のあと 婦木さんに捧ぐクロちゃんのテーマをみんなで歌う。

 かあ かあ かあ ふるさとは あの山   かあ かあ かあ ふるさとは あの山
 はたらいて はたらいて あるいてきたよ
 気がつけば 気がつけば この道も なつかしい道
 いつか帰ろうふるさとへ いつか帰ろうふるさとへ
 かあ かあ かあ  かあ かあ かあ

力強い おじさんたちの声に みんなの声が重なって
みんなの人生が重なったような 重厚な雰囲気につつまれた。

そして オペラ。ソプラノ歌手の美しい声が響き
エスコート役や 恋人や森の木の役 役割をもったおじさんたちも
優雅に動き 群衆もうしろから加勢して エンディング…


客席から見ておられた方はどうだったのか わからないけれど
ワークショップ 舞台 をおじさんたちとやってきた参加者として
心にジーンと何かがこみ上げてきた。
イギリスからきたオペラのみなさんや 老いも若きもひとつになって
集中した時間の美しさに
自分を精一杯表現したおじさんたちの自然な姿から発せられる
命のきらめきに
感動が実感としてこみあげてきた。

歌を一緒にうたうこと とか みんなでひとつの作品をつくるプロセスを
今回のように たとえば高齢者であるおじさんたちを囲みながら行うことで
よけいに強い絆が結ばれたように思う。そしてそれをおじさんたち自身が
強く感じたならば 人が生きる意味へのひとつの答えがそこにあるんじゃないかと
みんなの輝くような笑顔を見ていて思った。
YOUTUBEで映像見れます
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by musubi-pro | 2009-08-31 16:19 | むすび日記
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西成・釜ヶ崎で紙芝居をするおじさんたちの表現活動