紙芝居劇むすび



みごとな対応

おばちゃんが飛び込んできた。
誰かが「むすび」の名を語って 「こんど3000円やる」といったらしくて
おばちゃんはその人がいないか探しに 以来ときどき事務所に顔をだす。

「悪いけど ここにはそんなやつおらんで」
「おばちゃん そんな話信じたらあかんで」

おばちゃんは 施設にいて自由なお金が全然ないこと
「あとでお金やるから」といわれて 男の人に体をさわらせたこと
お店の商品を万引きしてしまったこと
などを話はじめた。

「あかんがなー」
「しかし お金がまったくないのはつらいわなぁ」
と叱咤激励する。

おばちゃんの悩みを引き出して 煮詰まる前に話題を変える。
彼女が甘え心を出す前に
「もう帰りや あまり長居しとったらあかん」
と きっぱり送り出す。

その手際の良さと 少しじんわりしたおばちゃんの表情から
何かがすっきりした感じが受け取れる。
このへんがむすびのおじさんたちの絶妙な人さばきなのである。
若い人は勉強になりまっせ。
by musubi-pro | 2010-04-20 18:14 | むすび日記
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西成・釜ヶ崎で紙芝居をするおじさんたちの表現活動