紙芝居劇むすび



待つ

主要メンバーが80代3人トリオになったむすび。
ひとりは猫のごとく眠るので起きてこないし
ひとりは体調を崩して 休みがち。

中井さんがほとんどひとりで守るエッグスである。

それでもエッグスのドアを全開にして 往来を眺めていると
遠巻きに いろんなおっちゃんがこちらを気にしているのがわかる。

みんな行くところがない。することもないし
ゆったり座って おしゃべりできる場所がほしい。
安心してつき合える友達がほしい。

今日は久々のおっちゃんHさんが入って長話をしていった。

毎日前を通るけど 話をしたことがないおっちゃんが
「ここはコーヒーお金いるの?」と初めて声をかけてくれた。

近所に住むという 目に色気のあるおっちゃんも
初めて中に入ってきて「紙芝居?わしにもできるかなぁ」
「もう69歳や…」とつぶやくおっちゃんに 
82歳の中井さんが 「69?若い若い!」と笑い飛ばす。
このおっちゃんに いいものを感じたのか中井さんが
「よかったら また来てよ」と明るい声をかける。

紙芝居やらない? と喉まで出かけたが
まずは距離を縮めること。仲良くなること。
本気になってもらうこと。

おっちゃんたちが心を許してくれるまではとても時間がかかる。

手伝ってください と下手に言うと
「言われたから手伝ってやってる」と力関係が生まれる。 

誰かがやってくるのを待つだけの うだるような毎日は辛いが
ちょっとずつ声をかけながら 待つしかない。
by musubi-pro | 2013-07-03 08:16 | むすび日記
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西成・釜ヶ崎で紙芝居をするおじさんたちの表現活動