紙芝居劇むすび



愛媛の旅

11月21~23日の日程で 愛媛に遠征に行ってきた。
行くまで どこで何をするのか
はっきりわかっていなかった私たち。

オープンハンド松山さんのもと開催された「平成26年度ホームレス支援四国交流会」にゲスト出演させていただいたのだ。四国でホームレス支援のため日々地道な取り組みをすすめているみなさんの報告や意見交換の場。むすびは四国では初の公演!

3日間ボランティアで車を運転してくださったAさん
車両を貸してくださった方や ETCカードを使わせてくださった方々のおかげで
ドライブでの旅ができることになった。

他にも 愛媛の知人などに声をかけてくださった方や
おじさんたちの宿泊料を受け持ってくださった方や
カンパを持たせてくださった方
本当にたくさんの皆さんにご協力いただいて 実現した夢の旅。
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宿泊は「ふじ屋」さん。道後温泉から近くて
ゆるっとしたお宿です。(共有の居間でスタッフさんとまったりしたり、自分でご飯炊いたり)
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なんせ徒歩で道後温泉に行けるので ぶらぶらと温泉町を散策。
おじさんたち 旅に来たワクワク感でおおはしゃぎ。(6時間の車中もしゃべりっぱなし)
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22日 本番の日は朝からお稽古することとなった。
オープンハンドの学生さんや 松山のむすびファン?の3名様に
紙芝居に入っていただくことになったので 念入りに打合せする。
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会場の愛媛大学では 学食で昼食をとったり
友達になった そら君と腕相撲をしたりして
すっかりキャンパスライフを楽しんだ。 
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高知 香川 愛媛 とホームレス支援の活動をされているみなさんの活動報告を聞き
同行した友岡さんがお話し いよいよおじさんたち登場!

紙芝居は久々の「ロンドン珍道中」。2007年のむすびのロンドン公演の模様を描いた
ノンフィクション紙芝居。おじさんたちのナマの会話が満載の作品だ。
それを次世代のおじさんたちが 自分たちのテイストで演じる。
歴史が引き継がれているのが感慨深い。

助っ人の若い人たちも堂々と演じられて おじさんたちも
つまずきながらも 楽しく劇は進んで なんとか終了。
質問や感想をいただいたりしながら 和やかに受け入れられたようで
笑いも起きたり 資金面など悩みも分かち合ったり
あっという間に交流会が終了した。
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日が暮れる前の松山城に行って
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女性パワーに圧倒された懇親会。
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23日 帰るだけのこの日には大事な目的もあった。
愛媛県しまなみ海道にある島で少年時代を過ごした76歳のSさんの里帰り。
Sさんには内緒にしたまま 島に立ち寄る。
現在は親戚もいないし 育った家もないけれど Sさんのお父さんが生まれた島。

最初は来たことが信じられなくて半信半疑だったSさんだが
60年以上前の記憶をたぐりながら ちょっとずつ風景を認めると
「…間違いない!」と連発し始めた。

町の端から端まで歩いて 町の象徴である神社の鳥居を見ると
ほっとした表情になってSさんはつぶやいた。
「これで あの世に行ってもちゃんと報告できる」

今回の公演 たくさんの出会いがSさんの里帰りを実現した不思議を思うと
仲間もなんだか胸にぐっとくるものを感じたりして
感動の中 一同は大阪に向かった。

「ふるさと」って歳を重ねるごとに 特別な意味を持ってくるのかもしれない。 
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by musubi-pro | 2014-11-23 23:23 | むすび日記
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西成・釜ヶ崎で紙芝居をするおじさんたちの表現活動

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