紙芝居劇むすび



むすび流紙芝居は進化する

ある日おじさんSから電話がかかってきて

「明日の紙芝居 ワンピースを着ようと思うのだけど どうやろ」 という。
しかも 「ワンピースいうたら 男のカッターとはちゃうやろ」 と同時にわざと(?)ボケる。

おじさんが着るというのなら と捨てかけのワンピースを持っていくと
ピチピチで後ろのファスナーも上げられぬまま
それでも着用して 5歳の女の子ぶんちゃんになって
お客さんの前に立った。

最近あった大きな舞台をきっかけに おじさんたちは変装を楽しむようになった。
ひとつはお客さんをもっと笑わしたいのと
もうひとつは 変装を通じて人生を補い楽しんでいるようにも見える。

街を歩くと 女性のアクセサリーにも興味を示す。
女性というもの 女の子の着る服 

職人だったり 独身だったり 女性に距離があった人も多い。
ぶんちゃんのような小さな娘や 着物を着たおかみさん・・・
役を演じて 疑似体験し 仲間同士それを見守り 

おじさんたちの色あせた過去に 彩(いろどり)が添えられていくようで
彼らはどこまで進化するのか
もう ほんとうに見逃せないのである。 
by musubi-pro | 2006-05-30 23:56 | むすび日記
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西成・釜ヶ崎で紙芝居をするおじさんたちの表現活動

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