紙芝居劇むすび



むすび旅行2008

e0035629_13442148.jpgおじさんたちは毎月コツコツ積み立てをして年に1度旅行に行く。
今年は琵琶湖南東へー

なんと当日になっても旅行に行くことを忘れていたおじさんもいた。
「えっ 旅行行くの?ええズボンないねんけど」 
それでも身軽なおじさんたちのことなので軽やかに出発する。
手ぶらと思いきや ズボンのポケットからタオルがのぞいている。
タバコを胸ポケットに お茶のペットボトルを手に持って 
費用は前払いだから あとはなんとでもなれ。

初日 醒ヶ井に。
電車の切符を見て 「これ なんて読むの?」「さめがい」。
中山道の宿場町のひとつで 今も生活用水に使われている美しい水路がある。

ランチは地元の野菜をふんだんに使ったバイキング。
おじさんたちはちょこちょこっと皿に盛って あとは席を立つ気配がない。
「ごはんは?」「お茶は?」「足りた?足りない?」
結局同行人は給仕に奔走し おじさんたちはバイキングに向いていないことを
実感する…

水の郷を歩く。数百メートルの旧道沿いに おそろしく透明な地蔵川が流れている。
ここで野菜を洗ったりするのか 水辺までの階段が各家庭ごとについている。
人もまばらで こんなきれいな水や ごみ一つ落ちていないことに
一同は感心しながら 秋の静かな風景を味わいながら歩いた。
「日本にまだこんなところがあるなんて」 そんな感想。
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近くの民宿では部屋が2階にあった。しかもすごい急な階段。
落ちたらかなりやばい感じだ。
トイレに行くにも食事に行くにも 階段がコワイ。
誰も落ちないで~ だれかがミシミシと階段を上り下りするたび
祈る気持ち。

食事は囲炉裏端。
川魚が目の前で焼けて 裏山でとれたらしい山菜 おいしいごはんとみそ汁で
旅情をかきたてる。おじさんたち はしゃぐこともなく以外と静かに食事をする。
囲炉裏のそばは ほんのりとあたたかくて 眠気を誘う。
「77年間生きてきて 囲炉裏での食事ははじめて」 というおじさんもいて
それだけでも来た甲斐があったというもの。e0035629_13341551.jpg







翌日は近江八幡へ。
近江商人ゆかりの街並みを散策して みんな「ほーほー」と目をぱちぱちしている。
日牟礼八満宮の門をくぐって ロープウェイを発見するや
Hjさん「あれ 乗りたい 乗ろう!」
というので 山のうえまで行くことにする。
ロープウェイを降りてから きつい階段が続いて
やや後悔気味のおじさんたち。 長年の生活で膝を痛めている人が多い。
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山を下りて 今回の旅行の目玉でもある「水郷めぐり」に向かう。
手漕ぎの舟に乗りこんで ヨシに囲まれた水路を進む。
船頭さんが「ここでは前 桃太郎侍の撮影やりました」
「あっ あれはカイツブリです。春には背中にこどもを乗せて泳いでいますよ」などと
説明してくれる。

風が冷たかったけれど お弁当をいただきながら風がヨシを撫でてサワサワという音を
楽しんだり 電線や看板など人工物がなくて まったくの自然の風景を前に
まるで異次元の世界に来たような感覚。
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最近 おじさんたちは疲れ気味だし 歳もとってきたので
無理しないことにして 旅はここまで。
ちょっと小洒落た古民家カフェでコーヒーを飲んで 大阪に向かった。

どこへいっても 楽しむことを忘れない こどものまんまの無邪気なおじさんたちに
出会う人がやさしくしてくれた。

旅の疲れをとったら 新作紙芝居の仕上げにとりかからなきゃ。
by musubi-pro | 2008-11-04 20:06 | むすび日記
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西成・釜ヶ崎で紙芝居をするおじさんたちの表現活動