紙芝居劇むすび



カテゴリ:むすび日記( 494 )


本所さん2015年とともに

こちらでのお知らせがすっかり遅くなったが
昨年12月31日の夜に本所博史さんが85歳でこの世を去った。

長い長い入院生活。
心が折れそうになることもあっただろうし
食事も身の自由もない中だったが
むすびの関連者のお見舞いや
なんといっても最愛の弟さんのお見舞いに励まされながら
最後まで「がんばる」と生き切った。

本所さんには、本当に楽しい思い出をもらった。
彼のニコっと可愛らしい笑顔に、誰もが癒され笑顔になった。
みんなに得意のマッサージをしてくれたり
むすび新聞の発送作業など地味な仕事も引き受けてくれたり
ステージでは花形だったが
実生活ではおとなしくて、人に嫌な思いをさせないように
繊細に気を遣う人だった。

16歳で実家を出て、体ひとつで生きてきた。
一生懸命はたらいて、家族ももたず寂しいこともあっただろうが
晩年に故郷の弟さんと再会することができて
少しは安心して旅立てたのではないだろうか。

本人もむすびのマスコット的存在であることを意識して
サービス精神いっぱいに、精一杯努めてくれた。
感謝の気持ちで送りたい。

1月7日に葬儀を行った。30人強が集まり
生前本所さんを愛してくれた方たちに見送られ
ささやかながら感動的な葬儀だった。

ありがたいことに遺骨は弟さんに引き取られ故郷の岡山に帰ることができる。
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by musubi-pro | 2016-01-12 00:03 | むすび日記

今年も応援ありがとうございました

10周年だった今年。
第2期のむすびが歩き始めている。年の瀬。

10周年誌「おむすびころり スッテンTEN」も完成し
12/20には10周年を祝う会も開催した。
宮城から小菊さんと吉田さんが駆けつけて下さり
各地あちこちから特別な方々がいらっしゃり
うれしい一日だった。

本所さんは3月から入院したまま、病院で年を越す。
今、一生懸命に自分の命と闘っている。

10月には西尾雅隆さん、通称まーくんが急逝した。
自宅部屋での突然死だったので
遺体は警察保管となり、その後ご親族に引き取られたとのこと
おわかれをすることができなかった。残念だった。

まだメンバーも不足状態だが
少しずつ近づき、少しづつ愛着を持ちながら
初期のおじさんたちの意思や希望を感じつつ
新しいむすびが形成されつつある。

みなさま、今後ともお見守り、ご支援よろしくお願いいたします。

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ブログがなかなか更新できずにいて、ごめんなさい。
最近は多くの関係者がFacebookを通じて最新情報を発信しています。
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by musubi-pro | 2015-12-30 14:41 | むすび日記

ほなみ劇団と愛の共同作業 8/29

8月末にむすびは宮城に行ってきた。

残念ながら新田さんは一足先に旅立たれて、会うことは叶わなかったが
残った者たち、できることを考えながら新田さんに学びつなげていくしかない。

仙台に着き、お昼を食べながら「どこかへ寄る?」と聞くと
おじさんたち「早く新田さんのところに行ってあげないと、かわいそうだ」と
大崎に急ぐことにした。

穂波の郷クリニックに到着すると、小菊さんと大石さんが迎えてくれた。
「ただいまー!」と入っていく。もうここは故郷になっている。
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まずは新田さんにご挨拶に行くことにする。
10数日前に旅立った新田さん。最後まで完全燃焼したのだと思う。
だから、あまり悲しくならずに、みんなそれぞれ遺影に向かって手を合わせた。
「よく来たねー!」と声が聞こえるよう。どうぞ安らかに。。。
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クリニックに戻ると忙しい。餃子500個を包む。
おじさんたち、もうすっかり慣れてワンタンみたいなのもあるけど
さくさくと餃子が出来上がっていく。
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続けて、新田さんに捧げる寄せ書きをつくる。
明日あさっての公演に飾って新田さんを追悼したい。
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歌声が聞こえると思ったら、吉田さんとチョウコウさんで
新田さんの好きなうた「花は咲く」を演奏していた。
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明日の公演の主催者ネパリバザーロさんが到着。
代表の土屋さんがネパールの状況を報告してくださったり
福島の飯舘村のみなさんが明日の公演を楽しみにしていることを
お話くださる。気分が高まっていく。
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明日お手伝いくださる大学生チームも到着して
ごはんを食べながら明日の打ち合わせ&スライドをチェックする。
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ひとりずつ衣装合わせする。この作業で一段と役者気分が高まる。
おじさんたちは今回も「水戸黄門さま御一行」を演じる。
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何度もリハーサルを重ねながらセリフを覚え
自分なりにアレンジしていく。
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稽古は終了。各自少しずつ自分の役をかみくだき
アドリブ劇ならではの臨場感もほしいし、頭の中は劇でいっぱいだ。
ちなみに劇は「平成版 鶴の恩返し」で、アフター鶴の恩返しを劇で演じる。
おじさんたち、「今日は風呂に入らんと、もう寝る」とクリニックに消えた。
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(続く)
by musubi-pro | 2015-09-07 23:57 | むすび日記

8月宮城へ

今年4月に宮城県の鳴子温泉で行われた
福島県飯舘村から震災後仮設住宅に移り住まわれた方々の
日帰り温泉ツアー(主催:ネパリバザーロ)がとても好評で
8月30日にも再び同じツアーが組まれることになった。

ほなみ劇団とむすびも舞台鑑賞の部で合同劇を披露する。
ほなみ劇団の主演俳優、新田さんも病気と付き合いながら
「もう1回やりたいなあ!」と希望を燃やしてくださっていて
それなら!と今回のツアーが実現する。

4月の公演以降、むすびにも飯舘村の方から親しみを感じるお手紙をいただいたり
宮城の新田さん、小菊さん、ほなみ劇団さん
横浜のネパリバザーロさん
福島の仮設住宅で暮らされているみなさんの存在が近く感じられている。

公演が1回きりで終わるのではなく、こうして輪を広げながら続いていくことは
本当に本望である。
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どうぞ引き続き、ほなみとむすびの遠距離恋愛を応援してください。

郵便振替 「紙芝居劇むすび」00990-2-322322
     (他行からの振込 099店 当座0322322)     
      ※『ほなみプロジェクト』とお名前ご住所をご明記ください
by musubi-pro | 2015-07-31 22:28 | むすび日記

10周年いろいろ

10周年!と気合を入れて記念本もちょっとずつ進めている。

特に初代おじさんたちの人となりを残したいという思いがある。
口下手で 前に出られなくて 何の文句も言わずに
飄々と消えるように亡くなっていった
あのかわいい おもしろいおじさんたち。

そして夏が終わる頃に10周年記念Tシャツも完成予定ですが
意外と困難をきわめて デザインが決まらない(泣笑)

現役のおじさんたちにいろいろ描いてもらったが
なんだかテイストが定まらず
若い人がいい!と言うと おじさんたちが渋い顔。
おじさんたちがこれ!と言うと 若い人はうーん…と乗らず。

あと、10周年記念公演も今年中に行う。
場所と日程と出し物も決まっておりませんが
みんなでむすびの10年をふり返り 感じる場になるよう
企画を進めていきたい。

☆サポーター募集中です☆

10周年応援サポーター(一口 ¥5000)
《記念冊子・オリジナルTシャツ作成・10周年記念公演
などに充てさせていただきます》
特典:記念冊子1冊プレゼント(カラー・B5、P90位・11月頃発送予定)

郵便振替 「紙芝居劇むすび」00990-2-322322
     (他行からの振込 099店 当座0322322)     
      ※『10周年』とお名前ご住所をご明記ください
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by musubi-pro | 2015-07-31 22:09 | むすび日記

公演でのことば

留学生を中心とした大学生の前で紙芝居をした後、
おじさんたちに若者に向けてメッセージがないかと聞かれた。

むすびのメンバー
「将来、生活保護を受けないでいいように、貯金してください。
ビジョンを持ってください」

ガイドをしたある西成のおじさん
「自分は仕事をしていたとき、仕事をすることしか考えていなかった。
だけど今となっては、何のために働くのか考えたらよかったと思う。
みなさんは何か目標を持って、仕事をしてください」

中東やアジア、ヨーロッパ等世界各国から来た学生さんたちが
おじさんたちの姿やことばを心に刻んで
それぞれの場所に帰っていくのかと思うと、
なにかじーんとくるものがある。

若いうちは明日の心配もせず、必死に前に進むけれど
歳をとるとどうにも取り戻せない現実にぶつかることもある。
独りで生きるおじさんたちのことばには
後悔もあったが、深い優しさがにじみでていた。

きちんと受け止めて、つなげていきたい。
by musubi-pro | 2015-07-11 22:46 | むすび日記

久しぶりの地元保育園!

ご近所のわかくさ保育園に紙芝居に行った。
むすびが高齢化したり インフルエンザが流行ったり 先生が替わったりで
この数年なかなか実現できなかった公演。

新作を披露した。

こどもたちも入れ替わり むすびのメンバーもすっかり入れ替わり
ほとんど初対面のはずなのに
こどもたちが自然と寄り添ってくれている。
おじさんたちも自然と話しかけている。

何年も保育園が努力してきたこと、地域のおじさんたちを出入りさせ
むすびのおっちゃんたちを話題に出したり
先生方も裏から盛り上げてくれたこと

むすびのメンバーも地元のつながりを実感しながら地域住人として生活し
あちこちと関わりながら築いた人間関係 コミュニケーション能力

世代が変わってもちゃんと両者に引き継がれて
育っている「関係」というものがある。
そう思えるような やさしい一体感だった。

若い世代の紙芝居は 佐野さんや浅田さんがいた頃のように
味わいはまだないかもしれない。間合いが忙(せわ)しいかもしれない。
だけど ちょっとずつ熟している。

みんなが歳をとるのを見守りながら
自分も歳をとっていく。
新しいこどもたちが生まれてくる。

壮大な物語の中に自分がいると思えるような
今日の公演だった。
by musubi-pro | 2015-06-16 23:43 | むすび日記

女子会 in むすび

最近むすびもおじさんたちだけのものではなくなってきて
女性の参加も見られるようになってきた。

お手伝いにこられている80歳のNさんをはじめ
いつの間にか紙芝居もレギュラー出演している現役看護師さんのWさん
ちょこちょこと時間を共にしてくださるご近所の母娘。

今日はWさんが持ってきてくださった銀河のような羊羹で
お抹茶を点てて
女性3人でおしゃべり。

深く関わってくださる人が増えるのもありがたいことだし
男性が数で圧倒的なこの釜ヶ崎で 女性が居やすい場所になれるのも
いいことだと思う。

むすびの10周年本も着々と(?)進行中。
いろいろあったことを振り返るいい機会となる。
遺影のおっちゃんたちも、うれしそう。
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by musubi-pro | 2015-06-04 19:59 | むすび日記

ほなみ劇団が大阪に

おっちゃんたちのホームむすびと
宮城の緩和ケアクリニック生まれのほなみ劇団 互いに10年目を迎える。
福岡に講演に行っていたほなみ劇団が大阪に寄ることになった。
遠距離恋愛も3年目。

福岡で84歳の新田さんが体調を崩したと連絡があった。
宮城に帰るのか 大阪に来るのか どんな状態で どんな体制で迎えたらいいのか
いろんなことを想定しながら いろんな人に連絡をして
到着を待つ。

飛行機はリスクが大きいと判断されて 新田さんと主治医の三浦先生が
急遽新幹線で来ることになったけれど
大阪でボランティアの方が車2台で待機してくださって
とても助かった。

翌朝 ホテル中央のロビーにむすびのおじさんたちも集合。
新世界をぶらぶらと。
90代の小菊さん 60代のおっちゃんたち。親子のように
連れ立って歩く姿がほほえましい。
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ほなみ劇団女性陣は通天閣へ。
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部屋の奥では完成間近の新作紙芝居の台本が
ほなみ劇団のみなさんに朗読され
こちらでは宮城から空輸された食材で豚汁がつくられていたり
こどもたちの泣き声や 朗読の声や 料理の音でにぎやか!

最初はしんどくて、じっと黙っていた新田さん。
新作を気に入ってくださったのか だんだん目に輝きが出てきて
自分の役と決めたのか「おじいさん」の部分を読み始め
自分の役のところに丁寧に印をいれていた。
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そして 突然「おむすびコンテストを始めまーす!」と宣言があり
おむすびをデコりはじめる参加者たち。
小菊さんのおむすび とってもキュート。
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われらが本所さんも施設から連れてきてもらって
「こんにちは!本所です!」と元気にあいさつした。
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3人の80代、90代のスターがそろい踏み。
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赤ちゃんも参加してくれて じいちゃんばあちゃんたちは大喜びだった。
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語ったり歌ったり 約5時間の交流会はみんながそれぞれ動き
準備から片付け たくさんの人の手を借りながら
無事に終了したのだった。
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新田さんに約束した。
「紙芝居を仕上げて 4月に持って行くから待っていてください」
すると
「はい、そうしてください。待っています!」と明るい返事が返ってきた。

お年寄りが、病気の人が、お金のない人が諦めないで
好きな人に会い、行きたい場所へ行くことを
みんなが支える世の中を願いながら
遠距離恋愛はこの先も続いていきます。
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引き続きプロジェクトカンパを募っています

■郵便振替 「紙芝居劇むすび」00990-2-322322
※他行からの振込の場合(099店 当座0322322)

ほなみむすびプロジェクトとご明記ください
by musubi-pro | 2015-02-15 23:52 | むすび日記

2015始動!

今年初の紙芝居公演が 地元の商店街で幕を開けた。

むすびの先輩方もかつては通い 
現メンバーたちもモーニングやティータイムに訪れる
珈琲館白木屋さんにて自主公演。
ご近所のカリー屋さん 薬味堂さんも参加してくださった。
オクテなむすびとしては
地域住人としてこうして地元のお店の方々と交流を持てるようになるのに
世代も超え 10年かかったともいえる。

でも なにげなくうれしい事実である。

今日のプログラムはおじさんたちが考えた。
漫才 創作狂言風芝居 落語 舞踊
白木屋さんのママさんや 薬味堂のお兄さんが
舞踊に 演奏に 紙芝居に 参加してくださって

地元のお客さんと むすびのファンの方
出演者とお客さんが入り混じって わいわいと。
緊張してしどろもどろだった紙芝居のマー君も
地元のお姉さま方が温かく笑ってくださった。
その気持ちを汲んでくれる理解と人情
ご近所のお客さま方 懐が深い。
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そして本所さんも仲間に迎えに来てもらって
紙芝居に参加することができた。
最後 薬味堂さんのギターでチョウコウさんが踊りだすと
本所さんも色っぽい目になって踊りだした。
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商店街で呼び込みをしてくれたソラくんはお母さんと愛媛から来てくれた。
コハルちゃんは堂々と舞踊を披露してくれた。
頼もしいこども世代も育っている。

今のむすびも成長期真っ只中。

明後日は紙芝居ライブです!
by musubi-pro | 2015-02-06 23:34 | むすび日記


西成・釜ヶ崎で紙芝居をするおじさんたちの表現活動