紙芝居劇むすび



カテゴリ:むすび日記( 494 )


前を向いて

先輩方の不在を心配しつつも 紙芝居ライブに向けて
ひきたまさんとリハーサルをした。

4人の60代のおじさんたち。

はじめて ひきたまさんの音楽にのって 本番さながら動いてみる。
スタッフやひきたまさんも大爆笑!
「メンバーが変わって面白くなくなったらどうしようかと思ったけど
 ぜんぜん大丈夫!」

どうして昔のメンバーと面識のないおじさんたちが
むすびの遺伝子を持っているのか?
あまり昔を引きずってはいけないと思いながらも
重ね合わせてしまう。

浅田さんのようなしっかりした人 佐野さんのようなお茶目さんに
中井さんのワルを感じさせる人に 本所さんのようなプリティー系。

グループというものは こうしてバランスをとるものなのだろうか。
足らないものを補い 演じることもあるのだろうし
周囲の期待に応えようとする おじさんたちの心意気なのかもしれないけれど

ともかくも力を合わせて成り立たせようとする
NEWむすびが生まれた。

まだ闘病中の本所さんも
自宅で待機中のOBたちも
帰ってきて

やり残したことがあれば やっておいてほしいと思う
やさしい後輩たちである。

まだ人前では緊張して 実力を発揮しきれないかもしれないけど
これからスタート!

紙芝居ライブでぜひ 新生むすびの誕生を目撃してください。


2月16日(日) 14:00~ ¥1500 @音太小屋

出演: ひきたま 古橋理絵 本町靱 紙芝居劇むすび
by musubi-pro | 2014-02-07 22:53 | むすび日記

訃報 中井さん 逝く

突然で 不意打ちをくらったような中井さんの死。

1月27日の夕方
いつものように自分で歩き 食事をして 風呂に入って
そこで迎えた死だった。

誰にも言わず 前兆も見せずに
振り返りもせずに
人にとやかく言われるのがキライで
縛られるのや 強制されるのがイヤだった
中井さんらしいといえる。

83歳の誕生日を祝ったばかりで
むすびが中井さん不在で紙芝居をした直後でもあり
むすびの次世代が育つのを見届けたのか
もういいかと諦めがついたのか
わからない。

いつも多くの謎と問題を突きつけて
だけどのんびり屋で やさしくて
憎めない「ちょいワル」のおじさん。
細身のパンツ ハンチングが似合う
身のこなしも どこかおしゃれだった。

みんなをどきっとさせる毒舌で
自分でも自分を「不器用な男」と言っていた。

中井さんの記憶は 少し苦みがあって 腑に落ちない。

中井さんの近影を探したが ひとりで笑顔満面とか
中井さんが主役の写真は数少ない。
人に寄り添う姿が 素敵な人だったんだなぁ と気づく。

なお ミステリアスな死だったため
葬儀はすぐには行えそうになく
予定はまだ立っていない。

「モタさん」と呼ばれていた中井さん流に
送るのもモタモタ  ゆっくりでいいでしょう。
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by musubi-pro | 2014-01-29 19:57 | むすび日記

新生むすび 誕生

今年初の紙芝居は初めての高齢者の施設。
新大阪のひざしさんだった。

今日は80代の兄様方は 体調不良でお休み。

初めて60代のメンバーだけで紙芝居を行うことになった。
友達に声をかけて連れてきたり 自分たちでお稽古したり
新しい紙芝居枠をつくったり 若手たちなりに準備して 臨む。
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お客様は70代~90代の先輩方だったので
「お~ ワシと同じハゲだなぁ。若いのにかわいそうに(^^)」
「わたしらの息子ぐらいの歳だわぁ」

先輩たちの厳しく愛のこもった言葉は
おじさんたちを天狗にせずに 地に足をつけてくれる。
若手たちは 必死になって 緊張して 紙芝居をやり遂げた。
一生懸命お客さんに喜んでもらおうという 心が伝わってきた。
それを無言で受け止めてくださった 先輩方。

交流タイムでは素敵なデュエットも。
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精一杯努めた 新生むすび。
だけど 次の公演には本所さんや中井さん 
むすびの先輩も一緒に とみんなで期待する。
by musubi-pro | 2014-01-25 22:34 | むすび日記

新年あけましておめでとうございます

みなさま 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

毎年恒例 1月4日は住吉大社への初詣。
80歳以上のおじいちゃんたちは今日は無理せずお留守番で
60代「若手」だけで詣でる。

わりとサクサクとお参りは終了し
おじいちゃんたちの待つむすびへ帰る。

作村さんが快調で 「ぜんざい作ろうやぁ」と
出て来てくれた。さすが クッキング隊長。

食事のあとは 特に何をするわけでもないおじさんたち。
静かな時間が流れるのも 気まずくもなく
心地いい。

本所さんの伸びた髪の毛を見て 若手のおじさんが
倉庫から散髪セットを出してくる。
正月早々 お金を失くした?とかでしょげていた本所さんが
お腹を満たし こざっぱりしてくると 笑顔が出てきた。
よかったよかった。
本所さんを大事にすることで 自分たちもうれしくなる若手たち。
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「なぁ 本所さん。わしの名前知っとる?」と 新人さんが聞く。
「ねぇさん」「にぃさん」と人を呼ぶ本所さんなので 名前はまだちゃんと覚えていない。
「この際 みんなの名前を覚えたら?」ということで
本所さん ひとりひとり名前と年齢を聞いて 自らメモをとる。
『むすびのみなさん 名前をおぼへる』 と書いている。
83歳の宿題。

今日は中井さんは起きて来なかったので
みんなの愛情を一身に受ける本所さんなのであった。

今年もみんな元気に あっちへこっちへ
紙芝居の巡業に奔走できますように。
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by musubi-pro | 2014-01-04 21:30 | むすび日記

贈り物

クリスマスや年末にかけて
うれしいお手紙や贈り物がたくさん届いた。

英語の包みが届いたと思ったら
今年の5月 石巻公演をみて号泣していた私です という方から
留学先のイギリスから絵葉書やキーホルダーが詰まっていた。

志摩のありんこ農苑さんから 今年も芋やミカンが届き
丸い物体があったので(写真右上) おじさんたちが
「何かわからんかったら 料理ができんから電話で聞いてみて」と
その丸い大きなものもサツマイモとのこと。

さっそく焼き芋やイモごはんにして
今日は東京などからお客さんもいらっしゃったので
みんなでいただいたら 甘くておいしい。

カンパもポツポツ届く。来年に向けて 決意もあらたになる。
新人のおじさんたちにとっては
まだ顔も知らぬ応援団のみなさん。

だけど このみなさんからの応援は亡き先輩たちの遺した財産なのだと
なんとなく歴史の重みも感じたりして
ありがたく 謹んで いただきたいと思う。

みなさん 本当にありがとうざいます。
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by musubi-pro | 2013-12-27 12:24 | むすび日記

クリスマス☆

スーパー玉出も おひとりさまのおじさんたちで賑わうクリスマス。
むすびも ささやかながら みんなで集う。

みんなが集まって食事と言えば この寒い季節
作村さんの団子汁が食べたくなる。
野菜たっぷり 小麦粉のだんごが入って 味噌味の。

今日はみんなのリクエストに応えて
久しぶりに作村さんが出て来てくれた(元気そう!)。
他のおっちゃんたちは作村さんにうかがいながら
材料を切って 鍋に放り込んで 団子汁をぐつぐつ煮込む。
おいしそう!
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今日は特別ゲストに赤ちゃんが。
この赤ちゃんはママのお腹にいる時には佐野さんのお見舞いに行ってくれ
そして佐野さんが逝ってからちょうど1ヶ月目に誕生し
生後6か月にして もう2回も紙芝居を見ているという
ありがたい赤ちゃんなのだ。

みんなが恐る恐る だっこさせてもらう。
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みんなが商品を持ち寄ったビンゴ大会は 大盛り上がりして
なかでも新人さんが持ってきた
プレゼントの包みの中には メッセージカード入り。
感謝や希望のことばが綴られていて その素直な気持ちに
むすびの前途にも 明るい光を感じることができた。

いただいたケーキ いただいたスイーツ
すべてが持ち寄りのクリスマス会だけに
ありがたく 今年の垢が落ちていく。
by musubi-pro | 2013-12-23 20:49 | むすび日記

外は寒くても

今日は昨年取材で立ち寄られた関西テレビのチームが
再び釜ヶ崎をめぐるということで むすびにもまた寄ってくださった。
「ニュースアンカー」の須田慎一郎さんのコーナーだ。
(放送は12/23(月) 夕方です)

ほとんどが初めて須田さんやチームのみなさんに会うのに
やたら須田さんに詳しかった人がいたり
淡々とスタッフの人の数を数えて コーヒーを入れる人だとか
恥ずかしがって帰ろうとする人など
おじさんたちはマイペースで やっぱり面白い。

テレビクルーのみなさんが帰ると 外は雪の嵐。
寒い中 中井さんが道の向こうを歩いていく。
「おっ 中井のおやじは白木屋さんに(喫茶店)に行くのかな」

郵便屋さんが来て
クリスマスカードや ほなみプロジェクトへのカンパのお知らせ
小包を届けてくれた。
たくさんの方の気持ちが集ってくる。

北海道からの小包には 時々訪れてくれる大学生からの
手紙とお菓子。
吉岡さんがみんなに聞こえるように手紙を朗読してくれる。
みんな 微笑んで聞いている。

寒い時は寒い時で
締め切って みんなの距離が近くなる感じがいい。
by musubi-pro | 2013-12-20 22:09 | むすび日記

引き継がれる伝統

近頃 60代若手チームが 傷んだ小道具や紙芝居を補修している。

ヨレヨレになった紙芝居を 厚紙に貼り付ける。
その厚紙もどこに売っているかわからないから 寒い中
あちこちをあたって探す。
糊で貼るべきか 両面テープで貼るべきか 議論する。

桃太郎の桃の葉っぱは 段ボール製なのだけど
これもヨレヨレになっていた。

前のデザインを殺さないように透明のテープで補強する。
(ちなみに、8年前ぐらいに亡き婦木さんがつくった桃の小道具だ)
やり直さないといけない部分は 同じ形に切って 同じ色を探して塗る。

葉脈の部分を塗ろうとしていた吉岡さんが
「あれっ!?これは絵の具でなくて、色紙で貼ってあるわ!」
よく見ると桃の葉の葉脈は細く切った色紙で 丁寧に貼ってある。
婦木さん 丁寧な仕事をしていたんだなあ。

吉岡さんが大塚さんに声をかけて 葉脈になる紙を切ってもらう。
老眼鏡をかけて 一生懸命やっているけど 太さは婦木さん版の倍近くある。
それを別の人が気づかれないようにそっと2つに分けて
吉岡さんが貼り付ける。

「よう見りゃ 前のは葉脈が微妙にカーブしとる・・・まあこれで許してもらおうや!」
今回の完成品が右で 婦木さんのオリジナル版が左です。

小道具一つ一つに 歴史が刻まれる。
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by musubi-pro | 2013-12-19 21:24 | むすび日記

紙芝居ライブ2014年

土曜日に 今年最後の紙芝居が終わり ほっとしたむすびである。
最近は80代の中井さんの体調と気力 本所さんの体力
いろいろ心配も多くて 1回1回が賭けみたいな公演。

でも若手も先輩の背中を見ながら 育っている最近である。
めげずに予定入れます!

年明け公開の公演は お待ちかね!紙芝居ライブ

2月16日(日)  13:30開場14:00開演   
 ¥1500 当日受付、予約不要          
 ※中学生以下の方、障害者・介助者の方はそれぞれ¥1000

会場 音太小屋(ねたごや)(大阪市北区菅栄町3-15)

地下鉄「天六駅」①出口を東に中川内科方向、直進3分、      
ショットバー「マック」を右折、路地奥

出演は毎年恒例!シンガーソングライター ひきたまさん 
            マンガーソングライター 本町靭さん 
            街頭紙芝居師       古橋理絵さん 
そして むすびです。

5年目か6年目になるのでしょうか。円熟した共演のみなさんの胸を借ります。
今年は2月になりますが、大笑いして 春を呼んでください☆
by musubi-pro | 2013-12-10 07:29 | むすび日記

遠足2013

おじさんたち水入らずで遠足に。
今年は新人さんたちが入って間もないので
こうして紙芝居抜きに出かけることも
大事である。

昨日足が痛かった中井さんはお留守番で
83歳の本所さんは「行く!」というので60代チームが囲んでいく。
行先は奈良。絶好の行楽日和。

駅からてくてく歩いて
東大寺周辺に行くと シカせんべい屋さんにシカが集まっている。
シカせんべいをあげたかった本所さん。
せんべいを手にするや否や
ワッとシカに囲まれて 一瞬で食い尽くされてしまった。
(本所さんが食べられなくてよかった)
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50年前の修学旅行ぶりのおじさんもいたり
大仏殿を見ると みんなのテンションもあがる。
本所さんがポーズを決めると むすびの連中が一斉にカメラを向ける。
おじいちゃんがおっちゃんたちのカメラの中にいる図が不思議なのか
通りすがる人が振り返る。
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このあたりから本所さんの様子が急変する。
大仏様にご対面する間もなく 座り込み 苦しそうな表情。
みんなが車椅子を借りに走ったり 水を買いに行ったり
なんとか落ち着いて昼食のレストランまでたどり着いたのだけど。

本所さんの体調は戻らず スタッフで本所さんを連れて帰ることにした。
難波まで帰ったところで動けなくなった本所さん。救急車を呼ぶ。
でも救急車の中で親切に対応されるうちに
本所さんの血圧や脈拍が 突然正常に戻った。
「あっ 今、表情がしっかりされましたね(^^)」と救急隊員さん。

念のため病院で検査もしてもらったが
今日はもう帰って大丈夫と太鼓判も押してもらった。
本所さんもしっかりした足取りで出てきた。
看護師さんに「紙芝居、がんばってくださいね」と声をかけてもらっている。

残って観光をしている60代チームに連絡したら
もう大阪に帰って 病院に向かっているとのこと。
「みんなで迎えに行くから 一緒に帰ろう」と。

「せっかくの楽しい遠足を台無しにして ごめん!」と謝る本所さんに
「本所さんが大事なんやから!」と若手たち。
にっこり笑顔を取り戻した本所さんに みんなもにっこりして
今日を無事に終わることができた。

高齢のメンバーが 自分の力で歩くことも大事だし
しかし高齢ゆえのもろさもある。
近頃はそのバランスに悩む日々である。
乗り越える力は「愛」と「行動」なのであるなあと
教えられた。
by musubi-pro | 2013-11-23 22:08 | むすび日記


西成・釜ヶ崎で紙芝居をするおじさんたちの表現活動