紙芝居劇むすび



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むすび流紙芝居は進化する

ある日おじさんSから電話がかかってきて

「明日の紙芝居 ワンピースを着ようと思うのだけど どうやろ」 という。
しかも 「ワンピースいうたら 男のカッターとはちゃうやろ」 と同時にわざと(?)ボケる。

おじさんが着るというのなら と捨てかけのワンピースを持っていくと
ピチピチで後ろのファスナーも上げられぬまま
それでも着用して 5歳の女の子ぶんちゃんになって
お客さんの前に立った。

最近あった大きな舞台をきっかけに おじさんたちは変装を楽しむようになった。
ひとつはお客さんをもっと笑わしたいのと
もうひとつは 変装を通じて人生を補い楽しんでいるようにも見える。

街を歩くと 女性のアクセサリーにも興味を示す。
女性というもの 女の子の着る服 

職人だったり 独身だったり 女性に距離があった人も多い。
ぶんちゃんのような小さな娘や 着物を着たおかみさん・・・
役を演じて 疑似体験し 仲間同士それを見守り 

おじさんたちの色あせた過去に 彩(いろどり)が添えられていくようで
彼らはどこまで進化するのか
もう ほんとうに見逃せないのである。 
by musubi-pro | 2006-05-30 23:56 | むすび日記

おじさんたちの本気

最近むすびの事務所にこのような看板が出現することがある。

稽古に真剣に取り組みたいというおじさんたちの要望で
つくったのだが

これは特に 時々茶化しに来る おじさんたちの友達撃退用なので
用のある方は遠慮なしに そっと入ってくださいね。
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by musubi-pro | 2006-05-30 22:22 | むすび日記

がんばりました

今日は釜ヶ崎フェスタの本番の日。

おじさんたちは やってくれた。
舞台の上で 自分たち自身でも笑っちゃうような演技をしたり
思いっきり自分たちを楽しみ 

その姿を見た人を笑いと感動の渦に巻き込んだようだ。

これまでで一番の大きな舞台にもかかわらず
緊張もしないで120%の力をカラリサラリと出し切る彼らは
やはりスーパーおじさんたちなのだ。

サービス精神と 素(す)の状態
その境目をわからなくして
観る人の気持ちを揺さぶり癒す。

社会が ホームレスが といったことより
その生きざまを ほんわかと かわいらしく おもしろく 
わたしたちに伝えてくれる。

むすび効果は 大舞台で惜しみなく 放出された。

そして すばらしいのは その力が多くの人の愛情や好意という
あたたかいエネルギーを蓄えて 生み出されたということだ。

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by musubi-pro | 2006-05-20 22:39 | むすび日記

引力

あわただしいむすびの事務所に お客さんの多かった曇りの日。

おじさんたちが掃除などのボランティアに行く
保育園のこどもたちが お散歩の途中寄ってくれた。
「おじさん いつも ありがとう」
こどもたちは 一生懸命気持ちを伝えて
おじさんたちは ウンウンとうなづく。

そこに 通りすがりの人らしいおじさんが
手の中からパッと赤いハンカチーフを取り出して
こどもたちに見せてたりして。

人が来たり帰ったり
そのたびに おじさんたちは 喜んだり 頼みごとをされたり
もめたりしていたが
実際 そこには人を引きつける むすびの引力がはたらいていたように思う。
by musubi-pro | 2006-05-18 22:45 | むすび日記

おじさんだって

土曜日に晴れ舞台が迫って忙しい日々。

「眉墨持ってまへんか わたし眉が薄いもんで」
「このカツラ もっと毛を増やしたいんだけど」

おじさんたちだって 晴れの日にそなえて
おしゃれをしたい。

そしてそんな風に素直にウキウキしているおじさんたちは
クールが尊重されているような今の風潮のなかで
とっても新鮮である。

そして窓の外を女性が通ると
「あっ べっぴんさん」
と振り返るのも忘れない。
by musubi-pro | 2006-05-17 19:58 | むすび日記

あ あぶない

メンバーのFさんが事故に遭った。

70歳の誕生日のほんの数日前のこと。
自転車で 車にぶつかって 車の下に入り
左腕の骨を折った。

しかしFさんは電話してきて
『紙芝居の稽古はできるから大丈夫や』
とノリノリで 20日の舞台も出る気らしい。

紙芝居が 気持ちに張りを与えているとしたら
そんないいことはない。
ときどき むすびのおじさんたちは死なないんじゃないかとさえ
思ってしまう。
by musubi-pro | 2006-05-09 22:54 | むすび日記

むすびの技

今月 大きな舞台を控えたむすびの事務所に
巨大ネズミが出現した。

『おむすびころり』に出てくる ネズミ。
これを実写でできないかと
おじさんたちが知恵を結集して できた作品だ。

動物園でシマウマの滑車つきビニール人形を買い求め
新聞を貼り ペンキを塗り 絵を描いて ヒゲをつけて
シマウマはネズミに進化した。

ボスネズミのあとには 空き缶でできた子ネズミたちが
ついていく。

このへんの工夫とか 発想のやわらかさが
むすびの味わいだ。
見た人が思わず「へえ~・・・」と息を呑むほどの
可笑しさ。 なのにおじさんたちはサッサと次の話題に移っていく。

おじさんたちは ほんとにおもしろい。
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by musubi-pro | 2006-05-09 22:45 | むすび日記


西成・釜ヶ崎で紙芝居をするおじさんたちの表現活動