紙芝居劇むすび



<   2006年 08月 ( 7 )   > この月の画像一覧


ぼちぼち復活

素麺屋台の重労働でバテていたおじさんたちも
ポツリポツリと戻ってきた。

屋台の疲れ自体もあるし
それをやることで置き去りにされていた問題も頭をよぎり
気だるい晩夏なのだ。

リハビリがてら ココルームで開催されている紙芝居ワークショップの
宿題をみんなで片付ける。(絵を描き 色を塗る)
ココルームから若いインターンの方たちも応援に駆けつけてくれる。

ワークショップでは戦争体験の紙芝居をつくっているのだけれど
若い人たちを前に 自分の記憶をたどり 語り部となっているおじさんたちは
何かを残そうと一生懸命な人間の本能の化身のようだ。

「満州でなぁ ロシア兵が… 俺は死体を運んでなぁ… 敗戦とはみじめなもんよ」

ときどきおじさんが何を言っているか よくわからないこともあったけど
若者たちは身じろぎもせず 耳を傾けていた。

もう一人のおじさんが黒焦げの大阪の街に ポツンと立っている大阪城の絵を描いてくれた。
そのあと 気をよくしたおじさんは続けざまに
「手をとりあうネコ」の絵 (一同 「かぁわいぃ~!」)
「カエルが暑さは人間のせいだと文句を言っている風刺画(?)」も描いてくれ

夏の疲れも飛んでいくような気がした。
by musubi-pro | 2006-08-24 21:09 | むすび日記

その後

そうめんの日々に解放されたおじさんたちは どうしているのか。

むすびの事務所に電話しても午後には閉まっているらしい。
ときどき リーダーがでて 「今日は誰も来んのよ~」と苦笑い。

今日は片付けの日だったので 行ってみると
「ちょっと今週は病院行って診てもらうわ」
「あ~疲れた あ~腰が痛い」
といいながら テキパキ テキパキと鍋を洗ったり 倉庫に直したりして
事務所がきれいになっていく。

紙芝居とか キーホルダーづくり とか
誰も言い出さず 静かにお茶を飲んで しゃべっていた。
そのうちひとり もうひとりと帰っていく。

がんばるおじさんたちにも夏休みがいるようだ。
by musubi-pro | 2006-08-17 21:06 | むすび日記

2006年素麺一束運動の報告

今年も8月13-15日に西成・三角公園で開催された夏まつりへの
麺屋台出店が無事終わりました。

平均年齢73歳のむすびのメンバーですが 
高齢なことや メンバーが減って現在5人になったことで不安もあった今回の夏まつりでしたが3日間 夏らしい晴天にめぐまれ 
のべ50人ちかくのボランティアの方々に助けられ
暑さにも負けず やり遂げることができました。

この屋台出店のため 全国各地から続々と素麺が寄せられ
じつに約1600束の素麺が集まりました。

そして おかげさまで 3日間の屋台で1000食以上を提供することができました。
まつりにて1杯100円で販売したほか 仕事のない労働者の方には無料券を配りました。

おじさんたちのこだわりで素麺の上にはネギ ショウガ ミカン チェリー 錦糸卵がのっており
100円で売ると儲けには程遠いものとなりましたが
素麺のご寄付と 屋台運営を手伝ってくださったボランティアのみなさまのおかげで
赤字を免れることができました上 お客様には大変喜んでいただいたようです。

今回屋台で使い切れなかったものにつきましては
賞味期限の長いものは来年の屋台に利用させていただき
そうでないものは むすびの事務所で素麺会を開催して
釜ヶ崎にくらす むすびのおじさんたちや その友達 支援者
などに振る舞おうと思っています。

素麺を送ってくださった方 この運動の周知にご協力くださった方
誠にありがとうございました。

e0035629_15331394.jpg

by musubi-pro | 2006-08-16 15:30 | 夏祭り屋台について

怒涛の3日間

今年もむすびの夏が素麺とともに過ぎていきました。
お手伝いに来てくださった方 素麺を寄付してくださった方
心に留めてくださった方 ありがとうございました。

8月13日
10時半スタートとはいっても じっとしておられず
9時には集合したむすびメンバー。

「水は」 「氷は」 「机の上片付けなきゃ」
「まあまあ まだ早いしコーヒーでも飲もうや」
「あっ 消毒液あったかいな」

結局9時30分には素麺を茹で始める。
そのうち 次々とお手伝いの人がやって来る。

大鍋にお湯をわかし 素麺の帯を解いて 20束を1セットにまとめ
茹でて 加減をみて OKがでたらザルにあけ 洗い場に運び
しっかり洗って それを1人分ずつビニールの小袋に入れていく。
数をかぞえて 箱に直して・・・
これを17セットやって400食が出来上がった。

みんなで試食をして ホッとしたのが13:00。
おじさんの何人かは家に帰って 昼寝した。

3時前 また集まって荷物を夏まつり会場に運び出す。
氷 水 机 ダシ 重いものばかりがボランティアの手によって
サッサと運ばれていく。 外は暑い~

今年はどこの屋台も売れ行きが悪かったらしい。
不況のせいだとか 人の出が悪かったのだとか
いろんな説があったけれども
むすびの素麺屋台も苦戦した。

結局素麺は全部売れなかったけれど あと2日あることを考慮して
20:00に店じまい。  売れた素麺の数 338杯。
e0035629_14592540.jpg


8月14日

昨日のスケジュールを反映して 11:00スタート。手際よく13:30には終了。
お手伝いの人が 入れ替わり 立ち代わり 来てくださって
さながらお盆におじいちゃんを訪れる子供や孫がたくさんいるようで
嬉しい限り。

今年はむすびTシャツが用意され むすびのおじさんたちやスタッフは
おそろいのTシャツを着用していたため 親子のようなペアが
あちこちで見られた。
e0035629_14243256.jpge0035629_14244439.jpg








去年と同様 小学3年生と1年生の姉妹が今年も助っ人に来てくれた。
「いらっしゃい いらっしゃーい そうめんいかがですかー?」
この子たちの呼び込みが あまりにも可愛いので
お客さんはもとより むすびのおじさんたちも スタッフも目を細める。

素麺の売れ行きも良くなり 一気に売り込む。
なんとか中だるみしがちな2日目を乗り切った。 売れた素麺の数 332杯。
e0035629_1501168.jpg



8月15日

最終日 みんなお疲れだが気合が入る。
11:00にスタートして 手際よく 13時には終了。

15時にはギラギラの太陽の中にでていく。
去年は雨で1日休んだけれど 今年はこの暑さに苦しめられた。
みんな日焼けして 真っ黒になった。

さて3日目 屋台の隣では相撲大会やら 慰霊祭が行われて
人は多い。呼び込み隊も張り切る。
素麺を買ってくれるおっちゃんたちの顔にも馴染みがでてきて
1日に3杯ぐらい食べてくれる人
冷やかしに来るけど 買ってくれない人
買いに来たら いっぱい話をしていく人
それぞれの個性もわかってきた。

むすびのおじさんたちは どれだけ手伝いが来ようとも
自分の持ち場を動かない。
それを心配する若者が なにかしたいと動く
屋台のさわやかな営みが 仕事の原点を感じさせてくれた。

20:30。 生演奏の盆踊りが盛り上がる頃 閉店に踏み切る。
今日売れた数 339杯。 3日間で1000食を超えた。
さすがのおじさんたちも 疲れの色を見せており
しばらくはゆっくりとした時間がいるだろう。

きつい仕事を気持ちよくこなしてくださった お手伝いのみなさん
再度 感謝申し上げます。
e0035629_14574296.jpg

by musubi-pro | 2006-08-15 23:07 | むすび日記

素麺 序章

この3日間 むすびのおじさんたちは毎日ココルームに通い
調理場を借りて13~15日の夏祭りで販売する素麺のダシづくりに
精をだしていた。

スタッフやインターンの方の手を借りながらも
約1000人分のダシをつくると
日ごろタフなおじさんたちも さすがに疲れたようだ。

大きな鍋に 水 ダシ 砂糖 みりん 酒 醤油 を投入して
一煮立ちしたら 別の鍋に移し替え 水や氷やウチワの風で冷ます。
それを大きなペットボトルに詰めていく。

日頃 台所に立つということがない おじさんたちだが
さすが 何でも手際よく 手が震えながらもやり遂げ
そのうち エプロン姿もサマになっていた。

粉状の砂糖やダシを使いやすいようにタッパーに入れ替えたり
終わるとどこからかホウキを出してきて サッサと掃いているところ
女の子の前だと ついつい無理して頑張ってしまうところ

むすびのおじさんらしいなぁ と横目で見ていた。

とっても おいしいダシが出来上がった。
e0035629_215586.jpg

by musubi-pro | 2006-08-09 21:37 | むすび日記

日本橋で

ココルーム主催の「ニートでアートカフェ」にゲスト出演する。

今日はニートの人たちを交えたカフェで公演だよ。
出かける前 おじさんたちに声をかけると
「よーし 若いやつらが元気だすように がんばるか」
おじさんたちはやさしい気持ちになっていた。

人生を模索する若者や親子連れなどのお客さんは
とっても一生懸命 紙芝居に見入ってくださっていた。
若い人が喜んで見てくれると
おじさんたちは ご褒美をもらったかのように 元気になる。

日本橋・電器屋街の一角
『ぶんぶく茶釜』でタヌキ役をやったおじさんは
スタッフの方が頭に着けていた タヌキ耳カチューシャをゲットした。

コスプレ屋で購入できるらしい。

とにかく かわいらしいタヌキも完成し
真剣なお客さんに囲まれて
くらくらするような暑い日だったが いい公演ができたようだった。
by musubi-pro | 2006-08-06 00:35 | むすび日記

めまぐるしく

むすびの事務所に座っていると

お金の相談から 人間関係のトラブルの相談
ちょっと寄ったという若者 
いろんな人がやって来る。

気軽に「ちょっと」と寄れる場所というのは
ありそうで なかなかない。

コーヒー入れようか。 麦茶がいい?

お客さんを座らせ ちょっとかまってから マイペースに元の会話に戻るところ
特定の政治 宗教などの話よりも ニュートラルに時事ネタをはさみながら
天気やお友達がどうしているか などの話を好み
誰でも いつでも 安定した接待をしているおじさんたち。

これはさりげないけれど 結構な気遣いの賜物なのだ。
と うすうす思う。
by musubi-pro | 2006-08-05 01:07 | むすび日記


西成・釜ヶ崎で紙芝居をするおじさんたちの表現活動