紙芝居劇むすび



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アートの時間

月に1回 絵やクラフトを教えてくれる先生が来る日。

今日は暑中見舞いのハガキを描いてみようということになった。

「でも もう出す人もおらんで」
「筆をもつのはキライなんです」

と抵抗するおじさんたちを 励まして

なんとかそれぞれ作品を完成させる。

すっす と筆を運んで手慣れた人も
最後まで抵抗を見せた人も
みんな 味のある字や絵。
なにげないことばだけど やっぱり「むすび」なおもしろさ。

みなさんに送れたらいいのだけれど
これ以上おじさんたちも創作しそうにないので
事務所に作品をしばらく展示する予定です。
お近くの方 見に来てくださいね。
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by musubi-pro | 2008-06-30 15:41 | むすび日記

むすびin明日香村

梅雨の晴れ間を縫って むすびは奈良の飛鳥に遠足に行った。

ボランティアでがんばっているおじさんたち。
むすびの事務所でいつも人を待ってくれているおじさんたち。 
そんなおじさんたちが おいしい空気を吸って
いつもとはちがうシチュエーションで仲間同士の親睦を深めるため
毎年新緑のうつくしいこの季節にふらりと遠足に行く。

電車とバスを乗り継いで 飛鳥にやってくる。
蘇我馬子が建立した飛鳥寺 
飛鳥のノスタルジックな街並みをのんびり歩いて
蘇我一族の邸宅があったといわれる甘樫の丘から あたりを一望する。
聖徳太子の生誕地といわれる橘寺では 
みんなが本当にありがたそうに仏像をながめていると
線香の煙が4本の筋になって ユラユラ揺れて神秘的だった。

いつも足が痛いと訴えるおじさんも
深まった緑と 田んぼの水が光る中
がんばって 5キロ近くも歩いた。

とかげ かたつむり へび 田んぼには カブトエビや豊年エビ
花も 無人市のはっさくも
かつての日常は 今では非日常になったんだなぁ と
おじさんたちの 自分の こども時代を思った。
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by musubi-pro | 2008-06-24 21:26 | むすび日記

ツバメが

釜ヶ崎では暴動が連日繰り広げられ
むすびは大丈夫ですか と心配の声もいただくけれど

むすび事務所は静かなもの。
おじさんたちも人生の大御所らしく 大きく受け止めているし
事務所前のストリートは いつもとかわらずのんびりしている。

今日は消防車やら レスキュー車やらが何台も前に止まったので
さすがのおじさんたちも 「何か起きるのか?」とびっくりしていたが
どうやら商店街の防災設備点検だったようで ほっとする。

「アッ!」 おじさんたちが一斉に外を見るので 目をやると 
ツバメが窓の外を 何度か低く飛んでいた。
商店街のアーケイドに巣をつくっていたのか
驚いて飛び回っていたのだろう。

「西成もまだ捨てたもんじゃないで」
「久々に見た うれしいなぁ」

おじさんたちがツバメを見て 意外なほど喜んでいたので
こちらがおどろいた。

6月は公演がなかったので のんびりムードが続くけど
それはそれでいいもんだ。
それに毎日誰かが訪ねてきて 出会いも再会も楽しいむすび。
by musubi-pro | 2008-06-17 21:06 | むすび日記

カムバック

もう何年も活動をしていない
むすびのご隠居組だったおじさんがフラリとやってきて
「この世の思い出に もう一度でも紙芝居にでときたいのぅ」
という。

みんなで励まして 近くで公演がある時は
ぜひ 一緒に と 台本を渡す。

一時はヘルパーさんに車椅子を押されて
道ですれ違っても「目が見えん」と言って
調子が悪そうだったおじさんだけに
みんな びっくり。

実際のところ 無理だった という話になるかもしれないし
やっぱり やめとこ になるかもしれないけど
もう一度台本を手にした仲間を見て みんな心底うれしそうだった。

部屋にこもっている仲間を毎日訪れているおじさんがいるし
今日 病院に行った認知症気味のおじさんを心配して
仲間がひとり またひとりと病院の待合室をのぞいたり

精神的にも肉体的にも 決して楽ではない 老老介護が自然とはじまっていた。
若い人としては これを応援していきたいところだ。
by musubi-pro | 2008-06-10 21:16 | むすび日記

石井十次賞

むすびが石井記念愛染園が主催する石井十次賞をいただくことになり
今日は授賞式だった。

石井十次さんは日本で初めて孤児院を開設した人物だそうだ。

隣人愛の精神にのっとった活動が認められたとのことで
今回8組のボランティア団体や個人がこの賞を受賞した。

地域での活動を評価してもらうということは
おじさんたちにとって なによりうれしいことだろう。

紙芝居活動 というよりも
「むすび」も含めて何年も おじさんたちが地域の中で
できることを勤勉にやってきた姿勢や
誰でも飛び込んで場を共有できる「むすび」という場を守っている
ことが評価されたのだと思う。

毎日呑気にコーヒー飲んで しゃべっているようだけど
ああして 場を開けて 人を待ち 迎え入れるという繰返しを
忍耐強く続けるおじさんたちがいるから
「むすび」は存在している。

うれしい うれしい 賞だった。
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by musubi-pro | 2008-06-02 19:55 | むすび日記


西成・釜ヶ崎で紙芝居をするおじさんたちの表現活動