紙芝居劇むすび



<   2008年 11月 ( 6 )   > この月の画像一覧


西成市民館まつり

2日前のかっぱ初演の苦さをかみしめながら
今日は珍しく地元のお客さんの前で演じる。

なんとか体調を崩さずにいるおじさんは現在3名。
「それでも やるしかないやろ」 と腹をくくっている。
配役をどうしようかと 悩んでいたところ
公演を見に来て下さった ビデオのディレクターさんが
「よかったら自分も入りましょうか?」と申し出てくれた。

同じく激励に来てくださっていたKmさんも
「私も何かやりましょか?」と 入ってくださった。

最後にヨシゾウさんが現れた。
「おぉ なんだか彼の背後に光が見えるぞ!」と みんな喜んだ。
おじさん3人と 救世主のみなさんが3人。
今日のむすびができあがった。

近頃調子が悪いのか 台本がうまく読めなくなっていたおじさんも
今日は腹から声が出て とびきりの名演技を見せた。
救世主のみなさんの演技も 見事だった。
今日は奇跡のように すべてが進んだ。

むすびはメンバーになってくれるおじさんを緊急大募集しながら
若い方々にもお手伝いいただき
毎回 具の違うおむすびのように 形や味を変えながら
なんとか持ちこたえられるかもしれない。

そんな希望が見えた今日の公演。
by musubi-pro | 2008-11-22 21:09 | むすび日記

かっぱ初演

新しい紙芝居が昨日なんとか出来上がって
ようやく保育園での初演に間に合った。

とはいうものの
昨日 おとといと 仲間が2人 相次いで入院して
描きかけの完成しなかった絵もあったし
とにかく人数が足りない!

あわててあちこちに呼びかけたところ
ココルームから平川さんが
版画のヨシゾウさんが 駆けつけてくれた。

読み合わせもできないままに 本番…

今日は最初にワークショップをやったのが功を奏した。
2~5歳ぐらいのこどもたちと かっぱのお面を作り
かっぱのおどりをおどって すっかり打ち解けた雰囲気に。

紙芝居は 正直いって ガタガタだった。
おじさんたちは緊張と不慣れな台本で しどろもどろ
読み違いが多くて 聞いていた人はストーリーが理解できなかったに
ちがいない。

助っ人がいてくれたおかげで なんとかフォローしてもらって終了したものの
なんだか 心残りなのだ。

しかしメンバーの相次ぐ不調や 多忙の中
なんとか作品を仕上げて 舞台に立ったおじさんたち。
そこのところは立派だったと 褒めてあげたい。

「うまい ヘタは別として なんとか終わったな」
大仕事を終えて ホっとしたおじさんの表情が
少しほころんだような気がした。
by musubi-pro | 2008-11-20 22:56 | むすび日記

みんなありがとう

おじさんたちのプレッシャーになってはいけないので
ここまでブログでは伏せてきたのだけど
新作紙芝居のタイトルは『ともちゃんとカッポレくん』。
カッパのお話だ。

近所の「わかくさ保育園」の先生と こどもたちに新しい作品を と
6月頃から企画して 完成が延びに延びて
あさって20日に初演を迎える。
(※保育園なので一般入場はできません)

人数が減って 絵の描ける人が元気がなかったりして
リーダーも忙しかったり のんびりしていたりして
本当に困難を極めた 今回の作品づくり。

だけど事務所を訪れる人が 代わる代わる鉛筆を持ち
筆を持ち 絵はみるみる仕上がっていき 
今日は絵をあと1枚残すところまでになった。

どれだけの人の手が加わったか 参加人数では 歴代1位に違いない。
「誰が描いたんですか」と聞かれたら
誇らしく「みんなで描きました」と答えたい!

「筆で色を塗るなんて何年ぶりやろ。いや 何十年ぶり?」と
楽しそうにお手伝いくださった方や
心配して何度ものぞいてくださった方や
お友達も誘って ガッツリ仕上げてくださった方や
懐かしい顔にもたくさん出会えて

みんなの気持ちが伝わるような作品になりますように。
by musubi-pro | 2008-11-18 20:52 | むすび日記

ぼちぼちやろう

新作紙芝居制作の合間をぬって
土曜 そして今日と 紙芝居公演にでかける。

地下鉄を乗り継いで 遠くまで来ると
自然と緊張感が高まってくるのか
妙に固くなっているおじさんたち。

しかも今日は むすびには珍しく 夕方の公演。
広い会場に 50人ほどのお客さん。
すべりだしから 舌がもつれ気味な感じだった。

なんせ75歳を超えるメンバーがほとんどだから
認知症を患っている人もいれば
体調によって 気が入らなくなってしまう人もいる。

時々 笑えないほどのボケぶりを発揮してしまう場面もあり
しっかりしているメンバーは 心配で気が気でなかったらしい。
無事に終わったものの 首をひねって 
納得がいかない といった表情のおじさんたち。

育ち続けるプロ意識と 紙芝居への情熱
正比例して「老い」がついてくる。
この距離を何で埋めたらいいのだろうと
少し切ない 最近のむすびである。
by musubi-pro | 2008-11-17 22:07 | むすび日記

緑橋文化祭

緑橋にある「燈」という再生古民家で行われた文化祭に呼んでいただいて
紙芝居をした。

絵も音楽も いろいろ楽しいアーティストの林加奈さんとの共演ということで
おじさんたちは朝から緊張感をみなぎらせていた。

「わぁ またなんかやらされんのかいな」
「あの人 元気やからな~」

林さんといえば むすびの初期から見守ってくださっている人のひとりで
名作「文ちゃんの冥土めぐり」も林さんのプロジェクトにお呼ばれしたとき
「オリジナルつくりましょうよ」と励まされてできた作品だ。

大舞台前には 演技指導をしていただいたり
即興紙芝居のワークショップを受けたり
林さんの強烈なパワーに おじさんたちは抵抗したり ひれ伏したり
恐れつつも その刺激を楽しむ という微妙な関係を築いている。

今日はむすびもアーティストとして 林さんとステージに立つ。

まずは林さんの絶叫紙芝居の中にむすびが絡む。
即興で楽器のモノマネをしたり 妖怪になったりする。
以前は「そんなんできるかい!」と怒っていたおじさんも
今は素直 少し恥ずかしそうに でも思い切りやって みんなを笑わせた。

「文ちゃんの冥土めぐり」には 林さんに赤鬼役を頼む。
初めてのジョイント むすびの雰囲気を壊さないよう気を配ってくださった林さんと
林さんの呼吸をちゃんとつかみながらペースを守ったおじさんたち。さすが!

紙芝居の他にも 拾った木片でつくった人形や ネコの写真などが展示され
いろいろなアーティストの人が入り混じり
大正時代の建物のレトロな雰囲気が素敵な文化祭だった。

紙芝居が終わると 若い人たちが「とってもよかったです」と
話しかけてきてくれた。「よかった」なんて シンプルでストレートなことばが
スっとでてくるのも むすびの不思議な力。
e0035629_164740.jpg

by musubi-pro | 2008-11-08 23:43 | むすび日記

むすび旅行2008

e0035629_13442148.jpgおじさんたちは毎月コツコツ積み立てをして年に1度旅行に行く。
今年は琵琶湖南東へー

なんと当日になっても旅行に行くことを忘れていたおじさんもいた。
「えっ 旅行行くの?ええズボンないねんけど」 
それでも身軽なおじさんたちのことなので軽やかに出発する。
手ぶらと思いきや ズボンのポケットからタオルがのぞいている。
タバコを胸ポケットに お茶のペットボトルを手に持って 
費用は前払いだから あとはなんとでもなれ。

初日 醒ヶ井に。
電車の切符を見て 「これ なんて読むの?」「さめがい」。
中山道の宿場町のひとつで 今も生活用水に使われている美しい水路がある。

ランチは地元の野菜をふんだんに使ったバイキング。
おじさんたちはちょこちょこっと皿に盛って あとは席を立つ気配がない。
「ごはんは?」「お茶は?」「足りた?足りない?」
結局同行人は給仕に奔走し おじさんたちはバイキングに向いていないことを
実感する…

水の郷を歩く。数百メートルの旧道沿いに おそろしく透明な地蔵川が流れている。
ここで野菜を洗ったりするのか 水辺までの階段が各家庭ごとについている。
人もまばらで こんなきれいな水や ごみ一つ落ちていないことに
一同は感心しながら 秋の静かな風景を味わいながら歩いた。
「日本にまだこんなところがあるなんて」 そんな感想。
e0035629_13332132.jpge0035629_13333358.jpge0035629_133347100.jpg







近くの民宿では部屋が2階にあった。しかもすごい急な階段。
落ちたらかなりやばい感じだ。
トイレに行くにも食事に行くにも 階段がコワイ。
誰も落ちないで~ だれかがミシミシと階段を上り下りするたび
祈る気持ち。

食事は囲炉裏端。
川魚が目の前で焼けて 裏山でとれたらしい山菜 おいしいごはんとみそ汁で
旅情をかきたてる。おじさんたち はしゃぐこともなく以外と静かに食事をする。
囲炉裏のそばは ほんのりとあたたかくて 眠気を誘う。
「77年間生きてきて 囲炉裏での食事ははじめて」 というおじさんもいて
それだけでも来た甲斐があったというもの。e0035629_13341551.jpg







翌日は近江八幡へ。
近江商人ゆかりの街並みを散策して みんな「ほーほー」と目をぱちぱちしている。
日牟礼八満宮の門をくぐって ロープウェイを発見するや
Hjさん「あれ 乗りたい 乗ろう!」
というので 山のうえまで行くことにする。
ロープウェイを降りてから きつい階段が続いて
やや後悔気味のおじさんたち。 長年の生活で膝を痛めている人が多い。
e0035629_13344283.jpge0035629_13422052.jpg






山を下りて 今回の旅行の目玉でもある「水郷めぐり」に向かう。
手漕ぎの舟に乗りこんで ヨシに囲まれた水路を進む。
船頭さんが「ここでは前 桃太郎侍の撮影やりました」
「あっ あれはカイツブリです。春には背中にこどもを乗せて泳いでいますよ」などと
説明してくれる。

風が冷たかったけれど お弁当をいただきながら風がヨシを撫でてサワサワという音を
楽しんだり 電線や看板など人工物がなくて まったくの自然の風景を前に
まるで異次元の世界に来たような感覚。
e0035629_1338393.jpge0035629_13385497.jpg






最近 おじさんたちは疲れ気味だし 歳もとってきたので
無理しないことにして 旅はここまで。
ちょっと小洒落た古民家カフェでコーヒーを飲んで 大阪に向かった。

どこへいっても 楽しむことを忘れない こどものまんまの無邪気なおじさんたちに
出会う人がやさしくしてくれた。

旅の疲れをとったら 新作紙芝居の仕上げにとりかからなきゃ。
by musubi-pro | 2008-11-04 20:06 | むすび日記


西成・釜ヶ崎で紙芝居をするおじさんたちの表現活動