紙芝居劇むすび



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婦木さん続報

25日月曜に死亡の連絡のあった婦木さんですが
警察による親族の確認が遅れているようで
なかなかこちらに詳細が伝わっていません。

親族が遺体の引き取りや納骨などを受け入れまたは拒否などの確認が
とれない限り なかなか仲間の元には戻って来ず
関係者によると 長いと数か月かかることもあるそうです。

いざというときはむすびでお葬式などしてみんなで送ってあげたいと思っているのですが
法的には他人であり なかなか介入できないもどかしさがあります。

おかげで 仲間は婦木さんの死を受け入れることもままならず
早く婦木さんを安心させてあげたい 手厚く見送りたい気持ちが空回りしています。

たくさんの方にご心配をおかけしていますが
何か分かり次第 すぐにお知らせしますので
お待ちくださいませ。

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婦木さんは5人兄弟の長男で 幼いころから新聞配達や工場での仕事のかけもち
など 若いころは働きどおしだったそうです。
研磨職人として自動車の部品をつくる工場などでずっと働いていましたが
持病のぜんそくが悪化したりで 高齢になったころ野宿生活も経験されました。

むすびには当初から参加 無口で職人肌な人でしたが
動物の声の模写や 紙芝居の絵 味のあるナレーションには定評がありました。
むすびのTシャツの絵もデザインされました。

ぜんそくにはずっと悩まされて 去年は入退院を繰り返しておられましたが
今年はなんとか体調を取り戻し さあ 取り戻すぞと思っていた矢先の急逝でした。
亡くなる3日前まではむすびに毎日通って紙芝居の稽古をしたり
仲間のおしゃべりを聞いていたり 自身も冗談をとばしたりしていました。
1週間前には紙芝居公演で訪れたデイサービスで大歓迎を受け
本当にうれしそうな笑顔を見せてくださっていました。

婦木さんのほのぼのとした温かさがむすびを包んでいたのは言うまでもありません。
エッグスで酔っ払いの人がくだをまいていたときも
「ここには学生さんも来るさかい そんな言葉使うなら出ていけ!」と一喝したり
むすびという場所を一生懸命守ろうとしてくださいました。
わたしは婦木さんの描くネコの絵が大好きでした。とくにお父さんが子供を肩車している図。
婦木さんがそんな親子を街で見かけると うれしくなる光景だったそうです。
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by musubi-pro | 2009-05-26 21:41 | むすび日記

残念なお知らせ

むすび結成時からがんばってくださっていた婦木廣文さんが亡くなられたという
悲しいお知らせです。

今月74歳になられたばかり 誕生会の記憶も新しい婦木さん。
寡黙に紙芝居に取り組まれていた姿ばかりが思い出されて
仲間もまだにわかに信じられない状況です。

ぜんそくを患っておられたり ここ2年ぐらいは入退院を繰り返しておられましたが
「なんかやってやりたい」という希望も捨てない人だったので
つい先週の金曜日まで元気に公演活動や稽古に励まれていました。

まだ死亡についての調査中で詳しいことはわかっていませんが
情報がつかめ次第ご報告いたします。

本当に嘘だったらいいのに!と思っている次第です。
by musubi-pro | 2009-05-25 16:36 | むすび日記

給付金の使い道

世の中をにぎわしている定額給付金。
おじさんたちのもとにも通知書が届いた。

サッサと申請書類をそろえて手続きを済ませる人
なかなか書類を用意する意欲の出ない人
転居の影響か 通知がなかなか来ない人には
「はよぅ 役場に電話して聞いてみぃ」 と仲間が急かす。

おじさんたちは 何に使うのだろう。
日頃からギリギリの生活なので もらったところで
生活費に消えたり 入院していたときの費用を分割で返している人もいるし
友人に日頃の借りを返したり
あまりパアっとは使えそうにないようだ。

それでも「普段 食べられないものをみんなで食べに行こうか」
なんて意見もでている。
「焼き肉 長いこと食うとらん」「どこか日帰りで遊びに行きたい」など 
ささやかにみんなで楽しめることも こんな時でないと。

金銭面ではそれぞれ事情があるので
あまり一緒に食事に行ったり 誘いあったりしないおじさんたち。
給付金をどのように使うか 楽しみだ。
by musubi-pro | 2009-05-19 18:13 | むすび日記

2回連続公演

今日は東大阪・八戸ノ里にある高齢者の施設で紙芝居。
人数が多いし 車椅子の人が多いので2回に分けて上演することにした。

まずは建物の2階から。
ひさしぶりの「ぶんぶく茶釜」だが よく練習しているので声がとおる。
お年寄りたちからも「なつかしい」「よかった」と感想がもれる。
感想を聞かれたおじいさんが無言の力強い拍手で応えてくれた。
思いが伝わって じーん とする。

3階に移動してもう一回。
先ほどと同じ「ぶんぶく茶釜」だが よりうまく読んでいる人
疲れてさっきより力ない人など おじさんたちにもバラつきがみられる。
でも お年寄りたちの優しいまなざしがあるから
みんながんばれた。

最後に素敵なプレゼントをいただいた。
みなさんで作ってくださったというむすび歓迎のポスター。
おじさんたちはまた励まされて 次の公演に向けてのエネルギーとなったに違いない。
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by musubi-pro | 2009-05-17 20:27 | むすび日記

人生初のピザ

GWは食博覧会の屋外ステージで2日にわたって紙芝居公演をした。
暑かった 人が多かった 疲れたけど 大変だったけど 楽しかった。

身体に疲れは残っているけど 紙芝居がもっと上手になりたい!
もっとお客さんに楽しんでほしい。 おじさんたちはちょっと焦ってきている。
何人か 朝からいそいそと台本を手にしている。
でも何人かは政治の話や 天気の話をして 紙芝居の話題にふれない。
この温度差も見ているとおもしろい。まとまらない おむすびのよう。

お昼になって Niさんがどこからかホカホカのピザを買ってきてくれた。
みんなにふるまってくれる。
ひとりのおじさんが目をキラキラさせながら「こんなおいしいものは 初めて食べました」という。
「わしも 生まれて初めてや」という別の人も。

70数年間 ピザに出会わなかったおじさんたちの感動する様子を見ていると
もっともっといろいろな体験を一緒にしていきたいと思う。
いくつになっても「初めて」の経験をいっぱいして 楽しい人生を送りたいものである。
by musubi-pro | 2009-05-12 22:34 | むすび日記

食博覧会

大阪・食博覧会の休憩所のミニステージで紙芝居をする。

インテックス大阪はおじさんたちには遠かった…
地下鉄を3回乗りつぎ 会場についても広いこと。

それでもおじさんたちは色とりどりの会場にぱっとこどものような顔で見入っている。
「へぇ~ 広いなぁ」「いいところだねぇ」

ステージは屋外なのでさんさんと太陽が照りつけ 暑い。
がんばれ おじさんたち。
マイクをひとりずつセットしていただいだのだが
どうも使い方が慣れなくて セリフが止まる。声が聞こえない。
ガタガタの惨状に 紙芝居が終わったときも
みんな気まずそうに だまってお弁当を食べた。

「お客さん 何の話かわからんかったんとちゃうか」
「暑い中 最後までみてもらったのに 悪かったなぁ」
「もうちょっと稽古せんとな」

とかいって 翌日から猛練習がはじまるわけでもないむすび。
おじさんたちの一生懸命は伝わったと 信じましょう。

帰り道 みんなクタクタになっていても
こどもを見つけると近寄ってニコニコしているKtさんや
スーツ姿のサラリーマンの人にも「兄さん 座るか?」と隣の席を空けてあげるHjさん。
ほっこり笑顔を振りまきながら帰るむすびだった。

次回は同じく食博覧会・休憩コーナー(C&S+Eひろば) 15:30~です。
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by musubi-pro | 2009-05-01 19:20 | むすび日記


西成・釜ヶ崎で紙芝居をするおじさんたちの表現活動