紙芝居劇むすび



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公演に向けて

公演が近づいてくると お稽古にも気合が入ってくる。

5/16の松波公演では久々の「春の里山七人衆」を上演する。
登場キャラが多いのと 「話がよおわからん」「何が言いたいのか」と
メンバーから内容が不評だったので
ここ2年以上 倉庫で眠りっぱなしの作品だったのだ。
絵や小道具が素敵なので しまっておくにはもったいない。

2年前からいうと メンバーが増えたのと
今回 みんなで台本を修正して上演にこぎつける。
内容は とくに事件が起こるわけでもないけど
ゆるゆるなむすびらしい のんびりした作品だ。

竹の子やワラビなど 春の7人衆が
それぞれ個性的で
おじさんたちの声を聞き比べているだけでも楽しく
久々復活したSさんの恥じらう感じも
かわいらしい。

さて どんな出来になるのだろうか。
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by musubi-pro | 2010-04-29 15:58 | むすび日記

みごとな対応

おばちゃんが飛び込んできた。
誰かが「むすび」の名を語って 「こんど3000円やる」といったらしくて
おばちゃんはその人がいないか探しに 以来ときどき事務所に顔をだす。

「悪いけど ここにはそんなやつおらんで」
「おばちゃん そんな話信じたらあかんで」

おばちゃんは 施設にいて自由なお金が全然ないこと
「あとでお金やるから」といわれて 男の人に体をさわらせたこと
お店の商品を万引きしてしまったこと
などを話はじめた。

「あかんがなー」
「しかし お金がまったくないのはつらいわなぁ」
と叱咤激励する。

おばちゃんの悩みを引き出して 煮詰まる前に話題を変える。
彼女が甘え心を出す前に
「もう帰りや あまり長居しとったらあかん」
と きっぱり送り出す。

その手際の良さと 少しじんわりしたおばちゃんの表情から
何かがすっきりした感じが受け取れる。
このへんがむすびのおじさんたちの絶妙な人さばきなのである。
若い人は勉強になりまっせ。
by musubi-pro | 2010-04-20 18:14 | むすび日記

春の便り

東京公演を主催してくださった「もやい」のみなさんから
お手紙が来る。

楽しかったです またお会いしましょう

自分たちに来る手紙。言葉のひとつひとつ うれしく響く。
一度会っただけでも 一生心に残る関係
おじさんたちは紙芝居にそんな願いも込めているのだろうか。

河内長野で公演したとき 写真を撮ってくださっていた
むすび世代の女性が 写真を現像して
わざわざ送ってくださった。

東京のおじさんダンスチーム ソケリッサさんが わたしたちも通信つくりました!と
楽しさ満載 笑顔の詰め込まれた「ソケリッサ号」を送ってくださった。

こうして 誰かがつながってくれていること
気にかけてくれていること
なんとうれしいのだろう。

おじさんたちは筆不精なので なかなか返事書きませんけど(+o+)
みなさん ほんとうに ありがとうございます!
by musubi-pro | 2010-04-18 16:26 | むすび日記

屋内ピクニック

住吉公園に行く予定が あいまいな天候に用心をかけて
西成プラザにピクニック会場を移した。
新今宮駅のそばのビルの3F。空が見えるのが救い。

観賞植物を部屋の中央に集めて 亜熱帯的グリーンで気分をだす。
なんやかんやと30人ほどが集まって
ホットプレート焼き肉がスタートする。

むすびのおじさんたちも 往年の仲間や知人に再会したり
1歳の赤ちゃんや中学生 小学生 こどもたちを眺めて(花よりこどもの方が好き)
マイペースに食べていたが
根っからの芸人魂がうずいて カラオケを独占して歌ったり
Hjさんが安来節を披露したりと 会場を盛り上げてくれた。
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1歳から91歳まで。おじいちゃんやこどもたちがいると 時間がゆったり流れる。
仕事に追われる世代の人たちも いつになくのんびりした気分になり
目じりが下がるような 大家族に包まれるような ほっとしたのではないだろうか。

釜ヶ崎のまち再生フォーラムと大阪市立大学都市研究科西成プラザのみなさんと
共催の休日だったのだが 準備したり 人が集まったりと自然と誰かが引き受けてくれて
いつも頑張るむすびのおじいちゃんたちも 今日は若い人たちに甘えた。
点と線 線と面 より広い人間のつながりに
身を委ねる安心感をおぼえた 今日のピクニック。
公園だろうと ビルの中だろうと みんなが集まれば楽しいことにかわりはない。
by musubi-pro | 2010-04-11 19:18 | むすび日記

桜の下で

河内長野市にある長野公園の「さくらまつり」にて
こどもたちの手づくり体験コーナーで サプライズ紙芝居をする。

さくらのクッキーや 手すきハガキをつくっている親子連れが
焼いたり 乾いたりするのを待ってる間に紙芝居を見てもらう という企画。

長野公園は小高い山の上。
続く階段と急な坂道に おじさんたちは一瞬たじろぐ。
心臓が悪い人 膝が痛い人 体力がめっきり落ちた人
そんなおじいちゃんばかりで 上がって行く。

しかし丘にのぼると 川が流れ 街が見渡せ 桜もちょうど満開になっている。
「やれやれ どうなることかと思った!」
待ち時間には桜の木の下に座って
衣裳を身につけ お面をかぶってスタンバイしているおじさんたちに
通行人は興味津津。

78歳の女性が 趣味のカメラを手に
「紙芝居を撮ってもいいですか」と いつのまにか行動をともにしてくださっている。
手づくりハガキ体験に参加したおじさんたちと親子連れも自然と会話している。
 H j 「何を つくるのや?」
 女性 「ハガキです」
 H j 「カ ラ シ?」
 女性 「ハ ガ キ。 カラシは作れないでしょう…」

狙わずとも まわりの人たちの方の力を抜くのが上手なおじさんたち。
今日は白鳥さん登場シーンで おじさんたち選曲の「春が来た」を歌って
91歳Snさんの捨て身の絶唱に みんなゾゾっときたりして
春のおだやかな気候の中 屋外でのんびりと楽しんだ。

帰り道 急な坂道をみんなで恐る恐る下りていると
写真を撮っていた女性が また寄ってきてくださった。
「いいのが取れていたら 写真送りますね」

むすびは出会いに恵まれている。
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by musubi-pro | 2010-04-04 21:34 | むすび日記

かわいいファン

昨年訪れた保育園の先生からお便りがあった。
こどもたちはもちろん 先生方や保護者さんたちも
公演以来 むすびのことを気にしてくださっていること。
そしてこんなエピソードが添えられていた。

 5歳の年長の子どもたち。先週無事に保育園を巣立っていきました。
 その中の一人の女の子が先日何気なく段ボールに書かれていた「釜めし」の漢字を見つけて
 「先生!これ釜ヶ崎の“かま”やろ!私読めるで!」と得意げに教えてくれました。
 人生初めて覚えた漢字は、むすびのおじさんたちの住む「釜」でした。

「釜ヶ崎」ということばを5歳にして覚えたこどもたち。
釜ヶ崎から来た楽しいおっちゃんたちのこと。紙芝居とともに思い出してほしい。
おじさんたちにこの話をすると
「わぁ~かわいいなぁ!」と目じりを下げて喜んでいた。
こどもたちのキラキラした瞳の中に 自分たちが刻まれた 最高の出来事。

おじさんたちにもいろいろあるけど こどもたちにはいつも励まされる。
by musubi-pro | 2010-04-01 18:21 | むすび日記


西成・釜ヶ崎で紙芝居をするおじさんたちの表現活動