紙芝居劇むすび



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赤ちゃんがやってきた

生後2カ月に満たない 赤ちゃんがエッグスにやってきた。

長老は「これはホンマにホンマの赤ちゃんか」と信じられない様子。
みんなで目じりを下げて 赤ちゃんをかこむ。
赤ちゃんとおじいちゃんをいっぺんに見ると
どれが赤ちゃんで どれがおじいちゃんなのか?
わからなくなりそうになる。

生まれて 老いていく。
そんな公式が目の前にあって
その中間地点に自分がいる。

みんな赤ちゃんを触りたい気持ちでいっぱいだったが
まだ免疫のない赤ちゃん。
よけいな菌をうつしてはいけないとおじいちゃんたちは自制する。
たまらず小さな手をツンツンしたHjさんは
「わあっ 触ったらアカン!」とみんなから怒られた。
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通りすがりに入ってきたSzさん(76)が 赤ちゃんに向かって話しかける。
「みんな おるよ~」
その素朴さと 平和さに 一同はズッコケてしまった。

赤ちゃんのフードをかぶってみたSnさんとHjさん。
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by musubi-pro | 2010-05-27 20:07 | むすび日記

婦木さん1周忌

昨年逝去した仲間 婦木さんの1周忌を偲ぶため
南田辺にある南溟寺をみんなで訪ねた。

婦木さんの生前からおつきあいのある
川浪さんは普段は「にいちゃん」で 実は僧侶。
婦木さんのお骨を預かっていただいている。

むすびのメンバーは婦木さんを知っている人から
会ったことのない新人さんまでいる。
でも むすびの礎を築いてくれた婦木さんの存在に
新人さんたちも「ぜひ お弔いがしたい」と言ってくれた。

お経が唱えられる。
この1年 いろいろあったなぁ。
みんな体は弱ったけれど 元気に紙芝居を続けている。
婦木さんが見守ってくれていたのか と ありがたくて 
仲間たちの静かな息遣いが 尊く感じられる。

その後みんなで弁当を食べながら
婦木さんについて語ったり それぞれ好きなことを言ったり
たまにはエッグスを離れて みんなで向かい合うのも新鮮だ。

みんなでお金を出しあって仏前のお花を買った。
西成の商店街のお花屋さんが
「そういうことなら私にもご奉仕させて」と
大きなユリの花をおまけしてくれた。

仕事を休んで来てくれたスタッフや東京のTナカさん。
きちんと法衣を身につけて 厳かに法要を営んでくれた川浪さん。
今日もみんなを結んでくれた婦木さんに感謝した。
by musubi-pro | 2010-05-26 21:05 | むすび日記

オリジナルグッズ バッジ販売中!

おじさんたちが手作りでつくれるもの
をずっと考えていたのですが

先日Tシャツの絵を描いてくださった岡本理恵子さんから
缶バッジづくりの講習をしてもらい
自分たちでつくれるようになりました。

エッグスや「パンと喫茶 松波」紙芝居公演などで販売しています。
「絵は苦手じゃ~」となかなか筆をとらないおじさんたちの
世界にひとつの作品。ぜひ身につけてお出かけください
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1個 ¥250
by musubi-pro | 2010-05-24 11:01 | お知らせ

ひさびさの読み合わせ

認知症が進んで 救護施設に入っているメンバーがいる。
今日は天気もいいし「Tさん迎えに行こう!」と
車いすでお迎えに。

数ヵ月ぶりのTさん 顔のツヤもよく元気そう。
どうやら迎えに行った私が誰なのか
わかっていない風ではあったのだけど
むすびの事務所に近づいて 仲間が「やあTさん!」と
声をかけると Tさんにパッと笑顔が戻った。

元気そうなTさんの姿に うれしそうな仲間たち。
「元気やった?」「顔色いいなあ!」と本当に再会を喜んでいる。
紙芝居の練習にも入ってもらうことにした。
Tさんの固定役だった「春の里山」の「竹のおやじ」。
久々でつっかえながらも 以前のせりふ回しが残っている。
「間(ま)を うまいこと 取りよる。」と
仲間も感心。

フォローしたり 励ましたりしながら 最後まで通す。
「満州娘」「隣組」先日の公演で歌った歌も歌う。
Tさんも 昔の歌はスラスラ歌える。
歌い終えると 自分たちで拍手。なんだか感動的な上演だった。

おじさんたちは一緒に台本を読んだり 歌ったり
これがコミュニケーションの方法となっている。
お客さんがいても いなくても。
by musubi-pro | 2010-05-18 19:47 | むすび日記

パン屋さん公演

待ちに待った 堺のパン屋さん「松波」での公演日。

20数人のお客さんがお越しくださった。
噂には聞いたのだが はじめて観る という方も多くて
みなさん 期待と不安(?)で席についている。

ひきたまさんのライブからスタートする。
ひきたまさんの歌は 最初ちょっと不思議
でもだんだん心地よく響いて 楽しくなってくる。
横で聞いているむすびのおじさんたちも
聞き入ったり 体をゆらしたり 一緒に口ずさんだり
思い思いに 感じている。

会場はだんだん熱を帯びてくる。

飲み物やパンやケーキのおやつで休憩して むすびの出番。

ずらりと横一列に並んだおじさんたち
ひさびさの舞台に緊張している人も 気合が入っている人も。
2年ぶりぐらいに演じた「春の里山七人衆」も
メンバーが変わったり 増えたりで 色とりどりににぎやかになった。
ひきたまさんが こんどは後ろにまわって
おじさんたちの語りに 音を吹き込む。
生き生きと ほのぼのと 情景が広がる。
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今回ひきたまさんと一緒に歌ったのは「満州娘」と「隣組」。
おじさんたちが幼いころ 若いころに流行っていた曲で
なつかしいムード満点だ。

自己紹介のとき Hjさんが感極まって涙した。
あとでスタッフが聞いたところによると「わい 今日は自分でもよう踊れたと思って」
「お客さんが笑ってくれたら 一番うれしいねん」と語っていたらしい。

帰り道91歳のSnさんが言った。
「わしは紙芝居であちこち連れて行ってもらえるのが なによりうれしいんじゃ。」
そして紙芝居で見る人を感動させているよと伝えると
「そんなん言われたら うれしくて涙がでるわ…」とシクシク。

あたたかいお客さんの笑顔と拍手が おじいちゃんたちを励ます。
会場やお客さん 共演してくださったひきたまさん。
つながりが生んだ やさしくてあったかい公演だった。
by musubi-pro | 2010-05-16 20:17 | むすび日記

冷蔵庫 こわれる

5年前ぐらいに 道に落ちていた大きな冷蔵庫を
おじさんたちがみんなで運び きれいにして 使っていたのだけど
ついに壊れてしまった。

もしどなたかいらない冷蔵庫をご存じでしたら
ご一報ください。
大きさは問いません。

→06-6635-2699


余談だが
こわれた大きな冷蔵庫をどうしよう といっていたとき
おじさんが「解体屋さん」というおじさんをどこからか呼んできて
持って行ってもらう算段をしている。

引き取りの料金は?と聞くと 解体屋さんは
「いらないいらない。壊れた電化製品か 古着があればありがたいね」という。
倉庫に眠っていた古着を1箱渡して 取引が成立した。

釜ヶ崎には独自の流通やリサイクルのシステムがあるようで
道から拾ったり(私もタンスを拾って持って帰ったことがある)
誰かが 部品をバラして 各取引先に売りに行ったり
お礼に渡したものが路上で売られたり

いろんなやりとり かけひき
人とものが グルグルまわっている。
by musubi-pro | 2010-05-14 16:08 | むすび日記

リハーサル

16日の本番に向けて ひきたまさんとリハーサルをする。

ひきたまさんとはもう4回目の共演。
音楽の道でベテランのひきたまさんが
おじさんたちの紙芝居に そっと寄り添うように音をつけてくれる。

いつものベタなむすびの紙芝居から 
ちょっとファンタジックなお話の世界へ―
ガラリと雰囲気が変わるので 音楽の力ってすごい。

ひきたまさんの手作り楽器の数々を
「うまいことしはるなぁ」と 興味津々でチェックするおじさんたち。
プロの仕事を間近で見ると
いい感じで気持ちの締まるおじさんたちであった。
「今日 台本持って帰って練習しよ!」

ほっこりと さわやかな作品に仕上がりそうです。
ぜひ本番見に来てください★

5月16日(日)14:00~ パンと喫茶「松波」
阪堺電車「宿院」と「寺地町」の間 「美々卯」の向かい側
¥2500(1ドリンクとおやつ付)

問い合わせ・申し込み
kamishibaigeki@yahoo.co.jp
by musubi-pro | 2010-05-07 20:02 | むすび日記


西成・釜ヶ崎で紙芝居をするおじさんたちの表現活動