紙芝居劇むすび



<   2010年 11月 ( 6 )   > この月の画像一覧


かんじのいい公演

大阪人間科学大学という福祉系の大学で公演をした。

ぽかぽか陽気のなか 地下鉄堺筋線から阪急に連絡している電車にのって
おじさんたちは淀川や 生活感のある町並みや
秋も終わろうとしている風景を食い入るようにながめていた。

わりと遠いけど 一回だけ同じホームの電車に乗り換えるだけの
楽な移動は おじさんたちには助かる。
それもあって 大学までの10分弱の道のりも
わくわくと楽しいお散歩だった。

最近 大学に呼ばれることが増えてきた。
若い学生さんに 知識よりも まず感じることを体験させたいのか
人生の大先輩のたくましく生きる姿を見せたいという
先生方の思いなのか どこへ行っても優しく歓迎される。
そして先生も学生さんも一緒の顔になって 紙芝居を見てくださる。

今日も紙芝居の後「はじめて演じた役は何でしたか?」
「紙芝居をやっていてよかったことは何ですか?」
「暮らしで苦労されていることは何ですか?」と
質問がたくさん寄せられ おじさんたちは時に的を外しながら
時に説得力のあるコメントをしながら 若い人たちとの時間を楽しんだ。
どの学生さんも「今日は素敵な紙芝居ありがとうございました」と
先に感想を述べてくれるのもうれしい。

講堂の外で待っていて「ありがとう」を伝えてくれる学生さん
おじさんの後をついてきて その姿を一生懸命見つめる学生さん。
控室に「とってもよかったです」と言いに来てくれた学生さん。

主要メンバーが高齢化して近頃しょんぼりすることの多いむすびに
爽やかな風が吹いたようだった。

「今日は 楽しかったなあ!」と体調を崩しているAdさんがつぶやいた。
今朝は顔色が悪くて 休む?と言っていたNiさんの目にも輝きが戻っていた。
by musubi-pro | 2010-11-29 20:27 | むすび日記

紙芝居三昧

むすび史上初の3日連続紙芝居。体力はもつのだろうか。

11/19 西成市民館の文化祭。地元のお客さんに見てもらう数少ない機会なので 毎年楽しみな公演。毎回見てくださる人 初めて見に来てくださった人 客席のおっちゃんが無邪気な目で話の世界に入っているのが印象的だった。最近 メンバーの高齢化や新メンバーとの関係など ぎこちなさが紙芝居に表れているかもしれない。

11/20 2年目の八尾ひゅーまんフェスタ。今日主役のNiさんが始まる前から珍しく台本を手にぶつぶつと読んでいたり 緊張しているのがわかる。ここのところ体調が思わしくなく 膝が痛い 目がかすむ 気力が出ない と加齢による症状にナーバスなNiさん。今日も台本がよく見えなくて何度も失敗したと 終わった後 暗~くなっていた。でも自己紹介の時は「これからも元気で頑張ります!」とあいさつをしていた。まだまだみんなと楽しく活動したい気持ちと 自分の限界が入り混じって ちょっと背負い込んでいるようだ。「でも 無事に終わってよかったよ」と仲間がさりげなく励ます。

11/21 こちらも3年目の緑橋文化祭。今日は屋外ですることになり 絶好の小春日和でぽかぽかとあたたかく 今年はこどもとアートのテーマだったので こどもたちがわいわいと絵を描いたり 石に色を塗ったりしている。おじさんたちはそれを見て楽しい気分を取り戻した。「安来節」を歌うつもりにしていた長老Snさんが「今日はこどもが多いから『とんがり帽子』と『夕焼け小焼け』も歌おう」と段取り。自分はうまいことしゃべれんから 歌で気持ちを表現したい とSnさんの心遣い。

待ち時間 目の前に来た赤ちゃんを「高速ベロベロ」で笑わせたり(2人目の赤ちゃんは泣かせてしまった) 車椅子のお客さんに遠くからおどけた表情で手を振って笑顔にしたり 長老は自然にやさしい。
e0035629_1352834.jpg


青空の下 こどもたちに囲まれて紙芝居をしたら きっとおじさんたちも「楽しい!」と
感じたのか 最終日の今日の紙芝居は生き生きとしていた。むすびの紙芝居はお客さんと紙芝居の前後を通じてつくりあげるものだと 再確認した公演だった。
e0035629_1384257.jpg
緑橋文化祭のフォトページ 大人もこどももいい顔をして遊んでいた楽しいイベントでした。

この3日間 どちらかというと失敗や反省が多く気になったのだが
新人Mmさんが「自分たちだけでわかっていてもしょうがないよ。お客さんに見てもらうんだから」と 頼もしく発言してくれたり HjさんやSnさんが歌や踊りで盛り上げてくれたり
移動中足の痛いメンバー同士が心配し合ったり
まだまだ続ける余地はある となんとなく気を引き締めたむすびでした。
不安定な出し物ですが 呼んでくださったみなさん 見てくださったみなさん 
ありがとうございます。
by musubi-pro | 2010-11-22 13:17 | むすび日記

新聞掲載予定

11月14日 日曜日の毎日新聞朝刊にむすびの写真記事が掲載されました。
(※大阪版限定です。)写真メインの記事で やはりむすびには言葉は多く要らない おじさんたちの表情を見ていただければ と思った素敵な記事になっています。

http://mainichi.jp/kansai/graph/20101114/

めざせむすびの写真集出版!(どなたか出版して下さりそうな出版社ご存じないでしょうか??)
by musubi-pro | 2010-11-12 10:55 | お知らせ

至福の紙芝居

去年から交流の始まった十三の愛光保育園での紙芝居の日。
おじさんたちが ひそかに楽しみにしていた公演がやってきた。

100人を超す0~5歳児たちが おじさんたちを待っていてくれた。
紙芝居の後の自己紹介で
「まだまだ気持ちは若く行こうと思います」とMmさん。
「あと100年は生きるからね~!みんなも長生きしてね」とAdさん。
長老のSnさんは「私は91歳ですが 生まれ変わったらみなさんと同じぐらいの年に…」
そして突然「♪夕焼け小焼け」を歌いだした。
みんなが手拍子で一体になる。やっぱりマジックパワフルなおじさんたち。

こどもたちのつぶらなまなざしはおじさんたちに熱く注がれ
お互い感じるものがあったのか 固い友情が生まれたり
e0035629_10423100.jpg

外で元気いっぱいに遊ぶこどもたちと遊んでいるうちに
おじさんたちもいつの間にかムキになって こどもを追いかけていたり
e0035629_10434331.jpg

本当に楽しいひとときとなった。
「わしにも こんな頃があったんだろうか」

三輪車対決では「おじいちゃん 遅いよ」と 背中を押してもらったり
給食タイムでは「おじいちゃん 汁も残しちゃだめだよ」と注意されたり
こどもたちの優しさと厳しさが おじいちゃんたちには心地よく
あっという間にみんなとお友達になれたのだった。

帰るときは こどもたちが列を組んで見送ってくれる。
握手を求めたり 「また来てね!」とのことばに
おじさんたちは「来年も来るからね」と またまた生きる希望をもらったのである。
e0035629_10501036.jpg

by musubi-pro | 2010-11-11 21:35 | むすび日記

3連続

11月19~21日の3日間 毎日紙芝居公演がある。
過密スケジュールも おじさんたちは「行こう 行こう」「サイコー」
と言って受けてくれるが 大丈夫かしら。

みなさん応援に来てくださいね。


11月19日(金)西成市民館まつり  14:50~ 無料
         @西成市民館3F講堂(わかくさ保育園隣)
         「おむすびころり」

11月20日(土)八尾ひゅーまんフェスタ 13:00-15:00 ¥1000
         @プリズムホール5Fレセプションホール(近鉄八尾、西武百貨店隣)
         
         八尾の障害者施設から生まれた「劇団どろっぷ」の演劇と
         関西で活動するサンバチーム「パンテラス」と「むすび」の3本立!
         感動と笑いとリズムで 日頃の疲れも吹っ飛ぶはず!
         「ねこちゃんの人生スゴロク」
e0035629_10515667.jpg

11月21日(日)緑橋文化祭 14:00~ 無料
         @燈(あかり)屋外での上演予定 
         「おむすびころり」     
by musubi-pro | 2010-11-10 10:11 | むすび日記

旅行 南徳島へ

10月31日、1日とむすびの旅行に行ってきた。

おじさんたちは月2000円ずつを積み立て
毎年仲間と過ごすこの旅行を楽しみにしている。

今年は自然豊かな南徳島の周辺を旅した。
上勝町の月ヶ谷温泉という山の中深くにある温泉宿に宿泊。
ここは 料亭などの料理に添える「つまもの」を高齢者たちが山で集め
流通させている「彩(いろどり)事業」が有名なところ。

1日目は雨でどこにも行けなかったものの
窓から見える風景や ゆったりした時間に 忙しい毎日を忘れる。
湯上り姿のHjさん「小僧さんみたい!」とみんなで大ウケした。
e0035629_1320457.jpg

季節感たっぷりで体にいいうえ おいしい料理に
「サイコー!」と声が上がり 大満足のおじさんたちは
19:30に就寝するのだった。

翌朝は晴れ間も見えて ドラマ「うぇるかめ」で有名になった
ウミガメの産卵(シーズンは春~夏)で知られる日和佐に向かう。
ここではクルージングを楽しんだ。
200メートルの切り立った岩肌が豪快な千羽海崖を海から眺めると
アドベンチャー気分!
おじさんたちは少年のような表情で海や崖をながめていた。
e0035629_1327111.jpg
もうすぐ陸に戻るという頃 91歳Snさんがポロポロと涙を流している。
理由を聞くと「アナウンス サイコー…」と感動している。
歴史やウミガメや地元の情報などをスピーカーを通じて語ってくれたガイドさんの
アナウンスに感動したらしいのだ。
ウミガメマリンクルーズさんのぶろぐにも様子が掲載されています☆
http://umigameblog.blogspot.com/2010/11/blog-post.html

長老はこうして何気なく通り過ぎがちな時間をいつも特別なものにしてくれる。

アワビと伊勢海老のついた漁師めしを「こんなん 久しぶり!」といただき
徳島県庁に向かう。

以前 県庁のご有志でむすびを訪れてくださった方を訪ねるためだ。
以前の記事参照 
http://musubiproj.exblog.jp/12100660/
エッグスでおじさんたちの話を静かに聞いてくださった
やさしい笑顔を思い出し 旅行の日程に組み込む。
西成から離れて来たところに 待っていてくれる人がいる喜び
再会の約束が果たされた喜び。徳島がぐっと身近な場所になった。
e0035629_1342733.jpg

せっかく徳島に来たのだから 見なきゃそんなのが「阿波踊り」
阿波踊り会館というのがあって 一日に数回 実演の公演がある。
阿波踊りの歴史や 種類など丁寧な説明があり 実演があり
おじさんたちはステージにくぎ付けになっていた。

最後にお客さんも参加できるコーナーがあり 踊らにゃそんそん!と
AdさんとHjさんが前に躍り出て行った。
e0035629_13453970.jpg
飛び入りしたお客さんの中でも 踊りが上手な人にはレイ(首飾り)がかけられていく。
Hjさんには真っ先に1番を示す赤いレイがかけられた。そしてインタビュー。
「お父さんは以前も踊りをやってらっしゃったんですか?」
「…ええと ハイそうです」

「いいぞ!Hj!」客席からはむすびの仲間がエールを送る。
「あいつ すごいな」「やっぱりエライよ」と仲間は口々に言い合い
「わし また涙がでるわ」と長老。
Hjさんがステージで記念の賞状と優勝旗をもらう。
Hjさんは旅の最後にみんなに最高のおみやげをくれたのだ。
e0035629_13513116.jpg

帰りの車の中 本日還暦の誕生日を迎え みんなに祝ってもらったMmさんが
「…いい思い出になったよ。最高の誕生日だった」とつぶやき
Niさんが「むすびの連中はええヤツばっかりだからな」と応える。
長老が「海もキレイだけど 雲もキレイ」と風景を見ている。
Adさんが「羊羹食べよう」と羊羹をまわす。

青春ドラマのような青春を生きているむすび。みなさんに感謝して。

special thanks:
毎年運転手を引きうけてくださるYgさん。
今年も気を揉むむすびの旅行に付き添ってくださってありがとうございました。
by musubi-pro | 2010-11-02 14:03 | むすび日記


西成・釜ヶ崎で紙芝居をするおじさんたちの表現活動