紙芝居劇むすび



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春のパン屋さん公演

たんなる公演場所というわけではなく おじさんたちの立ち寄り処でもあり
スタッフの憩いの場でもあり お互いに元気をもらいもらわれるパワースポット
「パンと喫茶 松波」さん。

31人のお客さんで お店は満員御礼となった。(ありがとうございます)

紙芝居は「おっちゃんたちのロンドン珍道中」。
おじさんたちの気力が心配されていたのだが やっぱり本番になると真剣な顔に変わっていた。
いっぱいボケて いっぱい楽しんだおじさんたちの思い出紙芝居は
新しいメンバーたちによって見事に再生された。
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お客さんのティータイムの後 第2部はかねてから味のあるお店のお母さんと
実現したかったおじさんたちとの対談。

「どんな悪いことをしてきたの?」「女を泣かせたの?」と
するどく切り込むお母さんに おじさんたちも本音トークで
「人生で何もいいことをしてこなかったから
 今は紙芝居を頑張ってちょっとはいいことできてるかなぁと思います。」
親の金をだまし取ったり おかまさんと付き合ったり。
「でも警察のご厄介になったことはおまへんで!」と長老。

おじさんたちが話すたびに「えっ シノギ屋って?」とか
こどもさんに「おかまさん」の説明をしてくださるお母さんがいたり(すみません)
隔たっていた世界がじんわり重なっていったような気がした。

リーダーのAdさんも今日は珍しくありのままの気持ちを語る。
「紙芝居をやっているから自分の人生はこれでいい とは思っていない」
「頑張って一生懸命やるつもりはない。自然にまかせて 呼ばれたら行って」
「人生はいいものとも思わないし 悪いものとも思わない。どちらでもない」
83歳になったAdさんの横顔が現実を見つめていた。
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おじさんたちのトークで 紙芝居をやるということが慰めになっていることが
よくわかった。人のため 使命感でやっているのではないし
ただの変わったおっちゃんたちなのでもなく
一人ひとりに人生があるのだということを ちくりと感じさせてくれた。

最後はSnさんの「東京音頭」とHjさんの踊りでシメ。
お客さんたちが帰る時 おじさんたちに握手を求めたり
励ましのことばをかけてくださる姿が とてもうれしかった。
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■東北地震災害義援金の報告

・収入
小学生以下3人×@1000=3000円 一般25人×@1500=37500

合計 40500円

・支出
松波さんお茶・おやつ経費 22400円(800×28人 会場費は無料)
メンバー・スタッフ移動費  3800円(往復400×10人―回数券割引200円) 
 
合計 26200円

利益 14300円 ←これにメンバースタッフのカンパを添えて
           寄付先を検討の上 4月初旬に送金させていただきます。


   ~ご来場くださったみなさま 本当にありがとうございました。~
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by musubi-pro | 2011-03-21 22:56 | むすび日記

みんなで渡ればこわくない

東北と関東の地震で被害に遭われた方 心よりお見舞い申し上げます。

普通に暮らせることのありがたさって こんな時身にしみて感じる。
おじさんたちは
「なぜか片手が腫れて むくんでいる」人や
「膝から下がむくんで感覚がほとんどなくて 歩行も困難」
「37度4分の熱を押して 今日は来た」人もいて
それぞれが自分のことで精いっぱい。

だけど 21日の公演で黒字が出たら災害の義援金に寄付したらと
提案したら
「おっしゃ。そうや。それぐらいせんとな」
と快く応えてくれた。

上記のように みんなの体はガタガタである。
「もう死にかけや」
という言葉も 冗談ではない。

老いた命。
「俺 自分でもどうなっているのか 自分の体のことがわからんなんて…」
唖然としてむくんだ手を見つめる先に 
さらにむくんで腫れた足を「これを見ろ」と言ってさらけだす長老がいて
全うするその日まで 「むすびのおじさん」として頑張る。

3年ぐらい倉庫で眠っていた 「ロンドン珍道中」を引っぱり出して
台本をリフレッシュして 練習を始めた。
これはロンドンに行ったむすびの実話を紙芝居にしたもので
笑えるボケから 笑えないボケまで リアルなおじさんたちの物語である。
by musubi-pro | 2011-03-16 16:33 | むすび日記

パン屋さん公演 間近!

春の午後をのんびりと過ごしていただきたい公演です。
紙芝居と ティータイムしながら トークを聴く 人生相談あり

3月21日(月・祝)14:00~15:30

料金 ¥1500(小学生 障害者の方 介助者の方は¥1000)
※おやつ・ドリンクのいらない小さいお子さんは無料

人数把握のため申し込みをいただけると助かります
問い合わせフォーム

場所 『パンと喫茶 松波』

大阪府堺市堺区中之町西1-1-7 西野ビル 1F
阪堺電車宿院~寺地町の間 美々卯の向かい側 
※車でお越しの方…裏手にコインパーキングがあります
(阪堺電車の料金は 阿倍野・恵美須町など大阪方面からでも片道200円になりました!)

・紙芝居 演目は長い眠りについていた幻の作品「ロンドン珍道中」
     2007年のロンドン公演の体験を紙芝居にしたものです。

・おやつタイム パンとスイーツのミニ盛り合わせ コーヒーや紅茶・ジュースとともに
・トーク 『松波』のお母さんとおじさんたちの人生のお話
     人生の達人であるお母さんとおじさんたちに聞いてみたいことがあれば
     飛び入り人生相談も
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by musubi-pro | 2011-03-06 15:45 | お知らせ

頼りになる助っ人軍団

今日は池田市で公演。
地下鉄で梅田まで行って 阪急に乗り換えて そこからタクシー…
と不安になっていた折

同行してくれる人や 車を出してくれる人 現地で待っていてくれる人
など ゆるやかな助っ人軍団が形成され
エッグスから現地まで車で行けることになった。
しかもおじさんたちとマンツーマンに近い助っ人体制。

今日はNiさんが車中で急におなかをこわし
トイレに駆けつけたり 一時動けなくなったNiさんを介抱してくれる人
他のおじさんを誘導する人 紙芝居のセッティングをする人
すごいチームワークで紙芝居までこぎつけた。

会場に着くなり「おしっこ」という長老を
見知らぬおじさんがトイレに連れて行ってくれ ほっとする。 
子だくさんのお母さんはきっとこんな気分だろうと思う。
会場にいたみなさんも おじさんたちに温かく目を配ってくださって
本当にうれしかった。

Niさんは紙芝居どころでなく 急きょ控室で休むことになったが
代役をAdさんが担当してくれたり おじさんたちもチームワーク良好。
地元のこどもたちやお年寄りたちも一生懸命観てくださったし
Hjさんがしゃべるたび 女性たちから「うふふ」と笑いがもれて
ほんわか いつものむすびの紙芝居は
今日もたくさんの人の助け合いのもと 成功(?)した。
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by musubi-pro | 2011-03-05 21:01 | むすび日記

早春の風景

明日の高槻での公演がインフルエンザのため 中止になった。
送迎やお昼のお弁当のことまで 担当者さんが細やかに配慮されているのが
伝わっていただけに残念だったけど
またの機会を楽しみに 明日はみんなで体を休めることにする。

季節の変わり目で おじさんたちの体調は万全ではない。

「あぁ 手がふるえるし わしもうあかんわ」
「腹が痛い。おれも もう長くないかも」
「みんなしんどいんじゃ。あんただけと違う」

弱音大会みたいになって どうなることかと心配していた午前。

それを励ますかのように今日は来客が多かった。
近所で働く人たち 月に1回程度顔を出す通称「ひばりちゃん」や
はじめて遊びに来てくれた旧来の知人や
お客さんを連れてにぎやかしてくれた支援者など。
東京のTナカさんからもおじさんたちを気遣う電話があった。

おじさんたちは若い人たちの話についていけてない部分もあるが
なんとなく「ほお ほお」とうなずいたり
新聞を読みながら 人のいる雰囲気を楽しんだり

「今日は座っているだけで 入れ替わり立ち替わりいろんな人に会えたなぁ」
「えらいぎょうさん人が来たな」
「みんなおつかれさん。また明日な」
と 帰る頃にはちょっと元気と笑顔を取り戻していた。

しんどさはある程度紛らすしかない。
それがお酒やギャンブルでなく 人との交流 というところが
おじさんたちの幸せなところだ。
by musubi-pro | 2011-03-01 19:06 | むすび日記


西成・釜ヶ崎で紙芝居をするおじさんたちの表現活動