紙芝居劇むすび



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近況

おじさんたちは寒い冬を越して 季節の変わり目
ハイな人 ぐろっきーな人 ひざが痛い人 ごきげんな人 さまざまである。

リーダーのAdさんは病院を退院して
むすびから近くの介護施設に入所し 回復を待っている。
きれいな施設だけど 広い部屋にひとり寝ているAdさんは寂しげで
訪ねて行った仲間たちは 帰るのが気の毒のような気がした。

話をしながら涙が流れるリーダー。
「早う よくなれ 待ってるで!」と がっちりと手をにぎって別れる仲間たち。
少し切ないむすびの春。

今年こそ新作紙芝居をつくりたいなあと思って
新開地の詩人の岡本清周さんに 始める力をもらって
それを自分たちで温めはじめた。
おじさんたちの豊かな世界を かたちにできますように。

エッグスでのなにげない会話

 ここらの食堂は案外高いね―おおHj―目ぇ覚めた―若い頃女性を泣かせた顔や
 ―わしはモテません―あんたビリケンさんみたいや―ブリケン?
 ―新世界の ようするに神さんや―コーヒーもらいます―あーあ―今日はぬくいな
by musubi-pro | 2011-04-28 23:53 | むすび日記

関西学院大学へ

4月唯一の公演 お邪魔するのは2回目の大学で公演をした。

リーダーが入院したり 昔のメンバーが戻ってきたり
最年少のMmさん(60)が入院したり
むすびの毎日の変化に おじさんたちも少し疲弊していたとき
若さあふれる学生さんたちの笑顔に 一同は元気をもらった。

公演前 芝生の上で学生さんと一緒に(ちょっと距離はあったけど)
おにぎりを食べたり 芝生や樹々の美しいキャンパスを歩いたりして
おじさんたちは青春を思い出したのか
うれしはずかし キラキラ爽やかな笑顔を浮かべている。

やはり若い女性にはHjさんが人気なのか
Hjさんを見ながら「かわいい」「かわいい」とささやき声が聞こえる。
なんとこの大学卒業のおじさんもいて 思い出話も語られたり
戦後やんちゃな若者時代を生きていたNiさんの「ヒロポン」の話が出てきたり
話は尽きない感じで時間が過ぎた。

2年前むすびに入団した時の自分の映像を見て うるうるきていた長老は
最後に見事な「東京音頭」を披露して
きっちりとみんなを笑顔にしてくれた。

今日は公演というより おじさんたちにはご褒美のようなピクニックのような
楽しい時間だった。

車で送迎してくださった大学の先生方 明るい笑顔が素敵だった学生さんたち
どうもありがとうございました。
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by musubi-pro | 2011-04-16 21:24 | むすび日記

むすびに美容師さんが

堺の松波公演に来てくださっていた若い美容師さんが
「よかったらおじさんたちの髪を切らせていただいてもいいですか?」と
ボランティアを申し出てくださった。

おじさんたちも うれしはずかし といった風に
次々と後に並ぶ。

まずはカウンセリングから。「どういう風にしたいですか」
「うーん 長めが好きやからなぁ」とか「坊主で!」とか
「スポーツ刈りやな」と 好みははっきりしているようで。
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いつも行くバリカンでガガーッとされる理容室とは違い
ハサミで繊細にチョキチョキとやってくれる美容師さんの技術に
みんなが釘づけ!最初は緊張していたおじさんたちも
みんなから「かっこいい!」「なんか上品になった」とほめられて
思わず にっこり。
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親友Hjさんのさんぱつされるのを うれしそうにニコニコと目じりを下げて
眺めていた長老Snさんも 自分の番がきて完成が近づくと
見栄をきって 美容師さんに感謝の気持ちを表そうとするのだった。
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たまの休みをつぶして おじさんたちの散髪に来てくださった美容師さん。
最近 若い人の優しさや強さに癒されるむすびである。

どうもありがとうございました。
by musubi-pro | 2011-04-04 16:04 | むすび日記

生身の人間

ほとんどキャラ化しつつあるおじさんたちだが
誰かが急に病に倒れたりすると
高齢のおじいちゃんたちであるという事実がかぶさってくる。

前の日までこどもたちやお年寄りの前で
紙芝居を演じていたと思ってたら リーダーが突然入院した。
たまたまみんなでお出かけしようという日の朝
起きてこないので 管理人さんにカギを開けてもらったら
動けなくなっていた。

身内ではないので 病院では病状や状態がはっきり伝えてもらえず
本人の目の輝きをたよりに 気をもむしかない仲間たち。

ベッドの上でほげほげになっているリーダーを見てショックを受ける人。
駆けつけようにも自分も体調が悪くて 気が気でない人。

そんな中 今日は4月生まれのメンバーの誕生会をした。
Smさんが  野菜や肉 卵など栄養たっぷりの「だんご汁」を作ってくれて
春なのにひんやりとしたみんなの心と体を温めた。
あえて話題には出ないけど リーダーのことが気にかかって沈みがちな気持ち。
「おれも最近頭がぼけて…おかしいのかな」
同年代の他のおじさんたちには 他人ごとではないのだ。
それを分かち合える仲間がいるというのはありがたいことだ。

病院のリーダーを訪ねると 車椅子に座って
「Niさんは?Hjは?」とみんなのことを気にかけている。
あと50年生きる と いつも豪語している彼だけあって
目に見えて回復の兆しを見せている。

せっかく生まれてきたのだから 長生きしていっぱい楽しみたい
という リーダーの口ぐせを信じたい。
by musubi-pro | 2011-04-03 17:34 | むすび日記


西成・釜ヶ崎で紙芝居をするおじさんたちの表現活動