紙芝居劇むすび



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花まつり

自然の少ない都市部に暮らし やもめ暮らしの長いおじさんたちにも
花に触れて楽しんでほしい。
数年前から 春のこの時期にボランティアでお花の先生が来て
フラワーアレンジメントを教えてくださっている。

Snさんは 人の話を聞かずに 黙々と
花を切りつめることもなく
びよーん と長いまま オアシスに挿していった。
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Niさんもびよーんとしているが なにか恥じらいがある。
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Hjさんは繊細な指先で 先生の手本を見たり悩んだりしながら
繊細かつ 奔放な作品をつくった。
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Rkさんは若さなのか 軽やかにバランスよくまとめた。
横にいるのは旅行のとき運転手を買って出てくださっているYgさん。
ごっついふたりに限って 乙女チックなかわいらしい作品を仕上げた。
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今回もみんなの個性をあらためて確認するとともに
春の甘い香りに ふっと 笑顔になれた。
Sk先生 ありがとうございました。
by musubi-pro | 2012-03-25 21:22 | むすび日記

92歳 マジシャン

ご近所の高齢者施設「みどり苑」での紙芝居。

さあ 始めます というときに「ナレーションする人がいない!!」
と気づいたり「拍子木忘れた!!」と
拍子はずれなスタートをしたせいか
おじさんたちも余裕がない感じで
客席からも「がんばれー!」なんて檄をいただいて
紙芝居はやっとこさの感じで終了。

同年代 おそらく自分のことのように見てくださった
お客様の声援に助けられた。

Niさんが「体がしんどくて仕方なかったんだけど 今日は来て本当によかった。」
といい笑顔を見せた。

質問コーナーでは やはり「若さの秘訣」「健康の秘訣」に
興味があったようで
おじさんたちも「好き嫌いをしないこと」「早寝早起き」「腹8分目」
と優等生になって答えている。

おまけコーナーではSnさんが手品を披露。
ヒモを使った手品で そのトークの迫力に 一同「かっこええ!」
手品にはアンコールまでお声がかかり
Snさんはその人の真ん前まで行って
燃え尽きるほど 手品さばきを繰り返したのだった。
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最後はやっぱり
「みなさん 来年もお互い元気で会いましょうね」と手を振る。
舞台と客席の境目のない お年寄り同士の世界。
こんな公演もむすびは好きだ。
by musubi-pro | 2012-03-22 20:35 | むすび日記

久しぶり公演 しかも松波さんで

朝からSnさんはひとりエッグスの外に出て
歌の練習をしていた。
Hjさんも珍しく早起きしてきて みんなにコーヒーを注いでくれる。
ワクワク感が伝わっていた。

堺の「パンと喫茶 松波」公演は何回目になるのだろう。
おじさんたちを受け入れ 一緒に楽しんでくださる場所。
場所 というものにむすびはずっと助けられてきた。

Snさんが松波のお母さんを見つけると「どうもお世話になります。ママ」と
同志のようなガッツリとした握手をした。

会場は満員御礼。40人以上が店に入ったのはむすび公演でははじめて。
窮屈な思いをさせてごめんなさい。
でも今日は親子連れ ご家族連れが多くて
ご家族やこどもさんと見たいと思っていただけるのが幸せ!

1部はまゆたまのミニライブ。人の歌声の力強さ 美しさを伝える伸びやかな声が響く。
Hjさんと梵玉の舞踊「お夏清十郎」の淡い恋も奏でられ
三味線太鼓の音 お花見気分を満喫していただけたのでは。

2部は紙芝居。Niさんの退院後初の公演。Niさんが主役の
「トモちゃんとカッポレくん」
Niさんは視点が定まらないのか 台本が思うように読めない。
HjさんやSnさんが「しっかりせんかい!」といった視線を送る。

Niさんは年末年始の入退院で体力が落ち 自分が「ぼけた」と不安がる。
「まだ紙芝居できるだろうか。俺にやれるかな」
そんな焦りが緊張となっていたのだと思う。
でも うれしいことに会場からヤジが飛ぶこともなく
みんなが気長に待ってくれ 笑顔さえ見せてくれた。

Niさんは紙芝居の途中だったけど「ごめんなさいね。字が見えづらくって。もう歳なんやなぁ。今日はここまでで置いときます。…前はなんでもやってたんだけどなぁ。」と正直な気持ちをお客さんに伝えた。
このNi節で紙芝居は完成されたと言ってもいいほど
Niさんが紙芝居に注いできた気持ちや時間が表現されていたと思う。

そしてSnさんが考案した「うたのない歌謡曲」
今日のために考え練習し 練りに練ってきた一芸。
腹がよじれる とか 涙がちょちょぎれる という表現がぴったりなほど
会場は笑いに包まれた。

みんなの笑顔をみて Snさん「へっへ」と満面の笑み。
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最後は再びまゆたまの「花笠音頭」でフィナーレ!
実はこの1カ月ぐらい暗かったむすび メンバー間もぎすぎすしてしんどかった。
それを吹き飛ばすように みんなで歌い踊って春を迎えた。

ご来場いただいた皆さん
お手伝いいただいた皆さん
会場をご提供いただいた松波さん
ドタバタしていろんな面で行き届かなかったこと
失礼いたしました。

これに懲りずにまた遊びに来てください。
by musubi-pro | 2012-03-20 20:32 | むすび日記

もうすぐ紙芝居

昨日はインフルエンザの影響やひどく降った雪のため
わかくさ保育園公演が延期となった。

長い長い冬眠から覚め 来週ようやく次の公演がやってくる。

3月20日(火祝) 14:30~  「パンと喫茶松波
(阪堺電車「宿院」-「寺地町」の間 美々卯向かい)

¥1500(おやつと飲み物付) 
※小学生以下のお子さん 障害者・介助者の方はそれぞれ¥1000


去年扇町公園で共演した「まゆたま」とのコラボ企画です。

1部 民謡と舞踊 まゆたまのミニコンサート 生の歌声と生の三味線演奏♪

2部 まゆたまとむすびのコラボ紙芝居「トモちゃんとかっぽれくん」

3部 むすびメンバー都都逸&民謡


今日はRkさんがみんなに新鮮な野菜を と 昼食を用意してくれた。
蒸したブロッコリーに ゆでたホウレンソウ。チーズトースト。
最近はこうした手料理を作ってくれる人がいるので
不摂生な食生活のおじいちゃんチームは栄養補給ができる。
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by musubi-pro | 2012-03-13 20:14 | むすび日記

夢の焼肉

Snさんがむすび新聞に掲げた夢「焼肉が食いたい 只しアミヤキ」
を実現すべく

一年度を終えようとしているおじさんたちの
慰労も兼ねて 焼肉屋に行った。
「もう10年は行ってない!」「久しぶり」と
みんなドキドキワクワク。

たまにはお酒の1杯でも と思い 希望のドリンクを聞くと
「コーラ!」と92歳Snさん。「わしも~」と81歳Hjさん。
こういう意外性がおもしろい。

おじさんたちの水入らず。
MmさんがHjさんと言葉のないやりとりで肉を譲り合ったり
肉は一人前ずつきっちりと分けられて出てきたのに
他人の肉を引っ張るNiさん(しかも無意識に)。
生のホルモンを引っ張るNiさん。「あっ それ焼けてないよ~!」
「あっ それはワシが大事に焼いた肉・・・」とRkさんが焦る。
Niさんはギャングである。

Snさんはごはんやサイドディッシュで箸を休めることなく
黙々と肉を食べ続け
「やっぱり焼肉はアミヤキじゃ・・・」と目頭を赤くした。
玉ねぎを「大根」 ナムルを「お漬物」と呼ぶHjさんのおもしろさ。
自分の立ち位置に悩む若手のMmさんやRkさんのリラックスした顏。

食べ終えたSnさんが「焼肉もええけど わしは早く紙芝居がやりたい」と
感動的な一言。

たまにはエッグスを出て お出かけもいいものだと思った。

とくに気の早いSnさんのように 話をすることもなく一気に食べ
食べたら席を立ちたいおじさんたちのペースで
滅多にないお出かけはあっという間に終わったのだった。
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by musubi-pro | 2012-03-12 20:11 | むすび日記

浅田さんが怒った

来週からの紙芝居公演のオンパレードが控えているというのに
おじさんたちのチームワークがばらけたままだ。

練習をしようと集まっているSnさんやRkさんが
「やるなら やる気でやったほうがいいのに」と
愚痴る。

他のメンバーは 部屋から出てこなかったり
仲間と真剣に向き合わずに 勝手気ままなので
閑散としたエッグスになりがちである。

Sn翁とふたりで しゅん としていた時
浅田さんの遺影が 勢いよく「ガターン!!」と倒れてきた。
びっくりしたSnさんが「浅田さん 怒っとるわい」と苦笑いでつぶやく。
とりあえず線香をあげて 怒りを鎮める。

浅田さんがいつでも体を張って守ってきたむすび。
みんなはそれに甘えて むすびがあるのが当たり前になってしまったのかもしれない。
「今日も誰も来なかったよ・・・」 気まぐれな仲間を 気長に待っていてくれた。

あの世から 喝入れに来てくれないかなぁ。
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by musubi-pro | 2012-03-08 18:53 | むすび日記

春が来た

2月は出張公演がなかったので
おじさんたちの気力は停滞気味。

寒さもあいまって
エッグスは閑散としている日が多かった。

体調も精神面も不安定な時
誰も「紙芝居」とは言いださない。
「自分のことだけでいっぱいいっぱいや~」

体はけだるいし 頭もしゃっきりしない
出かける気にもならないし
この季節はおじさんたちにとって
閉塞感でいっぱいだ。

3月になった。 
今日はたまたま集まった助っ人さんたちと
うどんを作ってみんなで食べた。
勢いに乗って紙芝居の練習をしたら
おじさんたちの頬に赤みがさしてきた。

お出かけの予定もできた。
人が循環することで 
むすびはにわかに活気づきはじめる。

みんなで焼肉に行きたい。動物園に行きたい。
紙芝居公演で お客さんの笑顔に出会いたい。
さわやかな春が来ますように。
by musubi-pro | 2012-03-02 12:06 | むすび日記


西成・釜ヶ崎で紙芝居をするおじさんたちの表現活動