紙芝居劇むすび



同年代がお客さん

3年ぶりに行くデイサービスでの公演。

けっこう人が多いし なんと ほとんどが女性。
おじさんたちはいいところを見せたいところ。

昔なつかしい「桃太郎」のお話に おばあちゃんたちもワクワク瞳を輝かせている。
しかし どうしたことか おじさんたち セリフを読むたびにひっかかる。
「…」沈黙が何度か流れる。
おじさんたちは 仲間の顔と台本を見比べながら「これではいかん」といった
表情をうかべていた。

しかしおじさんたちの焦りとはうらはらに 客席はけっこう盛り上がって
Hjさんのカワイイおばあさん役に Fkさんの「ワンワン!」と元気な犬の役に
笑い声が起きる。ヘルパーさんやスタッフの方々も楽しんでくださっている模様。

なんとか公演が終わって「今日はすみません。昨日もいっぱい練習してきたのですが…」
と言うと 客席のおばあちゃんたち
「とってもよかったですよ。楽しかった」と とっても素敵な笑顔を見せてくださった。

リーダーは
「こんな悲惨なことでは、紙芝居もやめないとあかんかな」
「おじいちゃんのボケを笑われているようでは…」
と思ったそうですが

お客さんはおじさんたちの奮闘に 魅力に 人生に
喝采を送ってくださっているのだから
自信を持って もっともっとはじけてほしいと思うのだけど。
by musubi-pro | 2009-04-14 18:46 | むすび日記
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西成・釜ヶ崎で紙芝居をするおじさんたちの表現活動

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