紙芝居劇むすび



ひょうひょうと忍耐

むすび史上 多くのメンバーがかかわってくれた反面
半数近くのメンバーが去って行ったという事実もある。

体調が悪くなった人はともかくとして
基本的にものぐさなおじさんたちが 一日中顔を突き合わせて座っているのだから
変な言い合いになることもあれば
誰がコップを洗う 片づけをする という問題で嫌になる人もいる。
金銭トラブルもある。
どうしても合わない人もいる。

おじさんたちは とにかく耐える。
心臓が悪いのに 前でタバコを吸われても
何百回と聞かされた自慢話を繰り返されても
人前で恥をかかされても。

「わし なんとも思わないもん」「よお わからん」と
はぐらかし とぼけて 身をかわす。
達観しているのか ずるいのか よくわからない。

だけどこんな風だから ぶつかることもなくやっているのかもしれないし
でも おじさんたちは悔しい気持ちや怒りと どう折り合っているのだろう。
「嫌」と言えないのか 言わないのか。
助けがいるのか いらないのか。

そんなおじさんたちを見守るのは ときどきすごい葛藤を生み出す。
by musubi-pro | 2011-01-26 15:26 | むすび日記
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西成・釜ヶ崎で紙芝居をするおじさんたちの表現活動

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