今日は初めての高齢者施設の誕生日会にお邪魔する。
施設によって いろいろなカラーがあり
お年寄りたちが シャイなところ 前に出てくるところ
今日はどんなところだろうと 楽しみに行ったら
まだ新しい施設。職員さんとの関係がいいのか
紙芝居がはじまると 職員さんたちからも遠慮なく笑い声が聞こえ
桃太郎のおじいさんが おばあさんに「先に帰るから 早う帰ってこいよ」
とセリフを言うと「は~い!」と会場から女性の声。
むすびのメンバーがセリフに詰まると お年寄りのみなさんからも
「がんばって!」「しっかりして~」と エールが飛ぶ。
若い人に言われるとカチンとくる「がんばって!」という言葉も
同世代の共感たっぷりの励ましには
中井さんも思わず「ありがとう~!」と返す。
紙芝居が終わり 自己紹介のとき
新人のメンバーが「61歳です」と言うと
会場から「若いわぁ…」と感嘆のため息が漏れる。
これも 若い人から「お若いですね」と言われるニュアンスと違って
言われた方も「えっ?!」とうれし恥ずかし。
あたたかく きびしく 人を包み込む人生の先輩たちの持つ深みは
底知れない。「年寄り」と侮ることなかれ。
紙芝居が終わると お客様たちはクールに部屋に引き上げていった。
むすびのおじさんたちも 一人の部屋に帰る。
だからこそか 瞬間的に共感し合い 思い出を共有した空間は熱かった。
