5ヶ月以上の入院生活を終えて 本所さんが街に戻ってきた。
84歳の本所さんが5ヶ月以上もベッドの上で暮らしたのだから
足腰も弱るし 体力も落ちて
元の住宅に戻ることは 今後のことを考えても無理なようだった。
つてがあり むすびからも近いところにある老人ホームへ。
新しい場所 新しい隣人 スタッフ 慣れながら
むすびともども皆さんと仲良くなりたい。
今日は退院後初めてむすびに出勤。
「ほなみ劇団」からお祝いのサクランボが届いていた。
甘いまっ赤なサクランボ。みんなでいただいた。
90歳の小菊さんからのメッセージもはいっていた。
年寄りも周囲に心配をかけぬよう自ら気を付けること
寂しさもあるけれど 気遣ってくれる人たちへの感謝を忘れずに
小菊さんのきりりと温かい文章に 一同は心を打たれた。
そして「今日は紙芝居ないの?」という長老のことばに
「じゃあ やろうか」と若手たちが応え
待ち焦がれていた 本所さんの入った読み合わせが始まった。
入院中に若手たちと本所さんの距離が縮まったのがよくわかる。
自然と体に触れたり 目線で会話ができる。
本所さん もうちょっと体力をつけて みなさんの前へ。