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最終日。今日は穂波の郷クリニックのがんサロン定例会にて、
むすびの新作を初披露する。
それぞれ到着後、さっそく読み合せをする。
今度はむすびの紙芝居にほなみ劇団の新田さんと小菊さんが参加する。
新作「孝太と亀吉」には、新田さんがモデルの不思議な「おじいさん」が登場する。
ヨシオカさんが大事に手で持ってきた手づくりの帽子がとってもお似合い。
小菊さんは主人公「孝太」の妹「さくら」を演じる。
自分の読むところをちゃんと確認してくれている。
サロンのお客さんと、この4日間を過ごしたスタッフの皆さん方に見守られて
新作「孝太と亀吉」はようやく命を吹き込まれて、歩き始めた。
ほなみ劇団のみなさんと、この日が迎えられて本当にうれしかった。
挿入歌はひきたまさんとひと花センターさんがご協力くださって
おじさんたちがつくった「孝太といっしょ」。
すでにみんな大好きになった歌。ずっと残っていく歌だと思う。
そして、みんなで昼食。心を尽くして準備してくださったごちそう。
これがほなみ劇団の元気の源。まゆみさん、ありがとう。
スタッフもお客さんも役者も、みんな一緒にとる食事には
本当に人をつなぐ力をもっている。
帰る時間がきた。
新田さんは「今年はなんとか生きていますから、一緒に10周年を祝いましょう」と再会を約束してくれた。
また会いたい!ほなみ劇団と別れる時は、いつも痛烈にそう思う。
あちこちで、「この遠征の費用はどこから出ているの?」と聞かれる。
たくさんの方からのカンパ、おじさんたちの積立、紙芝居公演料からの補てん。
そして、むすびから空港まで送ってくださった人など
見えない部分で力になってくださった方がたくさんいた。
数え切れないみなさんの助けで成り立っている遠距離恋愛。
それゆえに本当に愛おしく尊い時間だった。
(むすびin宮城2014春 完)
それぞれの方にきちんとお礼もお伝えできていませんが
関わってくださった皆さまに心より感謝申し上げます。