素麺屋台の重労働でバテていたおじさんたちも
ポツリポツリと戻ってきた。
屋台の疲れ自体もあるし
それをやることで置き去りにされていた問題も頭をよぎり
気だるい晩夏なのだ。
リハビリがてら ココルームで開催されている紙芝居ワークショップの
宿題をみんなで片付ける。(絵を描き 色を塗る)
ココルームから若いインターンの方たちも応援に駆けつけてくれる。
ワークショップでは戦争体験の紙芝居をつくっているのだけれど
若い人たちを前に 自分の記憶をたどり 語り部となっているおじさんたちは
何かを残そうと一生懸命な人間の本能の化身のようだ。
「満州でなぁ ロシア兵が… 俺は死体を運んでなぁ… 敗戦とはみじめなもんよ」
ときどきおじさんが何を言っているか よくわからないこともあったけど
若者たちは身じろぎもせず 耳を傾けていた。
もう一人のおじさんが黒焦げの大阪の街に ポツンと立っている大阪城の絵を描いてくれた。
そのあと 気をよくしたおじさんは続けざまに
「手をとりあうネコ」の絵 (一同 「かぁわいぃ~!」)
「カエルが暑さは人間のせいだと文句を言っている風刺画(?)」も描いてくれ
夏の疲れも飛んでいくような気がした。