昨日、今日と公演がふたつ続く。
金曜は摂津福祉専門学校の学生さんたち。
おじさんたちとのお話 紙芝居 学生さんからの質問。
福祉の職場を目指す学生さんたちに向けて
「やさしい人になってください」と 介護を受けているMkさんからコメント。
91歳Snさんにも何かメッセージを とマイクを向けると
「わしな みなさんに聞きたいことがありますのや」
どんな展開になるのかわからず 聞き入る参加者に向けて
「わしは死ぬまで紙芝居を続けたいんじゃ。でも 最近体がいうこと聞かんし
歩けなくなったり 病が進んだら どうなるのか心配でたまらん。
病気になったら わし どないなりますのや」
福祉のプロを志す学生さんたちがしばし自分たちで話し合っていたが
制度などをきちんと調べて 後日きちんとお返事します
と誠実にかえしてくださった。
引率の先生が「次の授業のテーマが決まりましたね」とニッコリ。
Sn長老の心の訴えが みんなに伝わった瞬間だった。
土曜日。今日は福祉の現場で働く方たちのご一行を迎える。
紙芝居ではじけるおじさんたちを見守っていただき
その後自己紹介がてらのトークにうつる。
炊き出しの体験談 釜ヶ崎のいいところ わるいところ
一生懸命考えても「わからへんなぁ」という正直さ。
つらい経験も笑いに変えてしまうサービス精神。
おじさんたちはよく「暗い話してもしゃあない。お客さんに喜んでもらわな」
と話す。
ちょっと前まで体の不調にイライラしたり ナーバスになったり
「俺もう長くないかも。自分でわかる」と悲しそうに言っていても
お客さんの励ましの視線でまた生き返ることができるし
そんなおじさんたちが頑張って生きている姿を見る
「わたしたち」はそれぞれに大事なものを確認し 会場はひとつになる。
むすびの紙芝居の臨場感というものは そこにあるのかもしれない。